「機動武闘伝Gガンダム」鑑賞日記

「機動武闘伝Gガンダム」鑑賞日記(2004/9/19〜2004/11/6)

2004年GWに第26話から一気見した「機動武闘伝Gガンダム」を今度は「毎日Gガンダム」として1日に1話ずつ鑑賞した際のブログから。2回目なんで勘違いとか無知とかなぜか抜け(それもよりによって新宿編丸抜かしってありか、ぢぶん?)も少なくありませんが、いくら語っても語り足りない「Gガンダム」ファンの暴走っぷりをどぞ。

これで1人でも「Gガンダム」のビデオ借りてみようかな、なんて思ってくれる人がいたらうれしい(2005年10月現在、DVDはまだ貸し出してないらしいです。近所のTSUTAYAリサーチしとらんのか)。

放浪編

第1話

「また嫌な1年が始まったぜ」警部、いい味出してます。

第2話

ドモンに破れ、夢破れたチボデーを励ますニューヨークの人たちにちょっともらい泣き。ううーん、見え見えの演出なんだが好きなんだよな、こういう展開。まだまだ話のテンション低いです。

第3話

ドモンのライバルの一人、サイ・サイシー登場。強敵と書いて「とも」と読む。お約束です。
しかしたきがは、密かに恵雲と瑞山をぷっしゅしたい。少林寺だけあって、この2人何気なく強いよ。親父キャラがいい味出してるよ。この2人が強かったのってこの回と最後だけだったけど。
「Gガンダム」は、「ガンダム」シリーズでは珍しく、メインキャラが成年ばかり。サイ・サイシーと、多分、後半に出てくるアレンビーだけが未成年というキャラ年齢の高い話。たきがは、そこらへんもぷっしゅの理由。子どもが戦争がどうの、人殺しがどうのって話はどう理由つけても不自然だし、美しくない(戦争が美しいとは死んでも言うつもりはないが)。「Gガンダム」は大人(中身も大人とは限らんけど)が主役。しかも無闇に人が死なない。加えてこの外連味、はまると抜け出せないわぁ。

第4話

ネオフランスの強豪ジョルジュ=ド=サンド登場の回。そういやあ、チボデー、サイ・サイシー、ジョルジュは地球出身。ドモンはコロニー出身だが半分は地球暮らし、アルゴは宇宙海賊だけど出身は不明。何か符号ありますのかいのぅ。マスターも地球出身ぽいし(ネオ香港のコロニーあったのかな)。
フランスというと、ジゴロの方を想像してたけど、「拳を通してしかわかりあえない(ぶっちゃけ、格闘馬鹿ばっか)」のGガンダムにあっては、ジョルジュは浮いた話もないお堅い騎士。逆に女性キャラの方が積極的で、みんな強いなーと思う。
ジョルジュはお堅いばかりでなく、後の話ではけっこうきざながら、骨っぽいところも見せてくれるんだが、やはり、やはり! ここはレイモンド=ビショップ(ジョルジュに仕える執事。今回名無し)氏をぷっしゅであろう!(こればっか)
ま、最初の5回はまだまだメインキャストの顔見せ中心なんで、盛り上がるのはこれからっすよー。
どうでもいいけど、この回、作画がちょっと泣ける。ドモンの目が隈取りに見えて、それはちょっとなぁ。

第5話

ロシアのGファイター、アルゴ=ガルスキー登場の回。ドモン、チボデー、ジョルジュより年上の26歳。見えん!
でも、新生シャッフル同盟ではアルゴがいちばんだな。かのデビルガンダムにも怯まぬ怪力無双の戦士っぷり。男臭さが満載だ!
脇役で青野武さん登場。かの「宇宙戦艦ヤマト」の真田さんだ! と言ったら歳がばれる。でも、古代くんより沖田艦長より、やっぱ真田さんが好きだったぞ。小学生の頃から渋好みか、ぢぶん。
ひとまずこれでメインキャストの顔見せ終了。次はいよいよデビルガンダム登場。

第6話

いよいよ謎の写真の男を捜すドモンの真意が明らかに!
兄キョウジ、父カッシュ博士、ウルベ少佐にミカムラ博士と、後々重要な脇役がたくさん登場のこの回、話の内容も見応えがあります。
そしてついに!
ぱんぱかぱーん
我らがマスター・アジア、東方不敗師匠の登場だぁ! 一瞬だけだったけど。オープニングで最初から出てきたいかした親父は何者という疑問に回答が。キャラクターはもっと濃ゆいです。最高です。しびれます。
いや、マスターの話じゃないんだけど。
最強最悪のデビルガンダムと地球に逃走したキョウジを追って、ドモンとレインの旅が再開だぁ!

第7話

デビルガンダムの登場でやっとテンション上がったなーと思ったら、また下がるような展開。ここから12話までちょっと長いです。チボデー、アルゴ、サイ・サイシーの再登場もいいんだけど、スタッフもこの時期はまだ手探りだったと聞くので、12話からの展開のぶっ飛びぶりからすると、ここらへんは物足りない感じ。
なので、私的にはデビルガンダム事件から、一気に新宿に気持ちが飛んでますので印象薄いっす。
この回はネオメキシコのチコ・ロドリゲス登場、と言っても、この回だけだけど。妹のジーナが不治の病であと1年の命っていうのもどっかで聞いた展開。
ただし、第5話までは見られなかった、優しさを見せるドモンがいい感じです。

第8話

見直したら、そういやあ、この回でアルゴ好きになったんだったなーと思い出した。マスター登場後、一気に見た決勝リーグでの熱い闘いに、忘却の彼方にぶっ飛ばしたらしい。
けっこう話もまとまってるし。ネオカナダのグラハムも後に再登場するので、前話ほど印象薄い話ではなかった。
何より寡黙なアルゴが格好いいです。
それより何より、最終回に負けじ劣らじのドモンの告白が熱いっす。
「このシャイニングガンダムの首をやるからレインを助けてくれ!」
って、あーた、それはガンダムファイトに負けるってことで、お父さんは冷凍刑のままで、キョウジとデビルガンダムももちろんそのままってことで。
それよりもレインの方が大事なんだねー。あー、でも、最終回のドモンの告白も私的にはらしくて好きでした。あれを恥ずかしいと思ったら、「Gガンダム」は見てないだろう。あれこそ、この熱い物語の集大成ってやつだよ。素直なドモンがいいです。やっぱり好きやわ、この人。
あと、前話からオープニングのアニメが変わりました。よく見てると、後の伏線がばっちりで、これからの盛り上がりに期待大。

第9話

英雄チャップマン登場の回。ガンダムファイトで3連覇達成で、最強と呼ばれるネオイングランドのGファイター。イングランドってところにサッカー好きかなってこだわりを感じる。
えー、でも、最強は師匠じゃないんですか。ちなみにマスターアジアの優勝は前回。チャップマンはその前に3連覇。つーことはマスターに負けたわけだよな。ふふふふふ
ちなみにチャップマン3連覇は本編では語られていない「Gガンダム」の話の中ではなかなか重要なポイントだったりする。そういう裏話というか、背景がある話は好きだ。話に厚みを与えてくれるし、「Gガンダム」がただの格闘熱血アニメじゃないのだってところも見せてくれる(それだけでも可ですが)。
ジョルジュが登場するもいいとこなし。新生シャッフル同盟の中だとけっこう痛い目に遭うことが多い。色男だし。ちょっと違う。
逆にいままで猪ぶりを発揮してきたドモンが、今回はちょっと格好いい。そういやあ、ドモンは猪突猛進ではあるが、卑怯なことはしてなかったな、とか。
たきがは、DVDで「Gガンダム」は鑑賞してるのだが、3巻目のジャケットはマスターとドモンである。6巻と並んでお気に入りのイラストである。
でもマスターのファイティングスーツ姿(ぴちぴち)も見たかったと思うのはわしだけやろか。ドモンのスーツ姿には監督直々に「色っぽく」と指示があるのだ(と設定資料集に書いてあった)。

第10話

やっと登場、デビルガンダムの手がかり。
今回はサイ・サイシーも登場して、ドモンがいつもより大人な感じ。しかも念願のデビルガンダムの手がかりにサイ・サイシーおいてけぼり。再登場した新生シャッフル同盟の中では唯一デビルガンダムが登場したもんで、新宿での再会にちょっと含みを感じる。
密かにチェックを入れたのは、第4回ガンダムファイト優勝者、サイ・サイシーのおじじうえ、サイ・フェイロン。サイ・ロンパイといい、サイ・サイシーの将来が楽しみな血筋だわ。

第11話

いよいよデビルガンダムの手がかりがーっ!!
しかし、話のメインはレインの元恋人、セイットのため、しっとりした雰囲気。「武闘家とは所詮拳でしかわかりあえぬ不器用な人種」揃いのGガンダムにあってはすごく珍しい話かも。
それにしても、ドモンもレインも、せっかく第8話で接近しかけたと思ったのに、全然近付きませんねぇ。幼なじみ以上にならんな。というのがこの話のメイン・テーマでもあるわけだが。

新宿編

第12話

いよいよ待望の新宿編スタート。
デビルガンダムの情報を得て、廃墟の新宿に現れたドモンとレインは素手で謎のモビルスーツを倒す人物と出会う。
そのお方こそ、ドモンの拳の師匠、東方不敗ことマスター・アジアだったのだ!!!
マスターの登場でGガンダムのカラーは弾けます。それまで、富野ガンダムの影でおとなしくしてたのが、いきなり大舞台に飛び出していった感じ。話のテンポも新宿編は息をもつかせぬ展開で出るわ出るわ、びっくり箱の展開。
何よりマスター、かっこいいです! 何をやっても絵になるお方。はぁぁぁん。
ラスト、ドモンと組んでの「超級覇王電影弾」まで、たきがは、歓声あげっぱなし。なんて恥ずかしい鑑賞の仕方してるんでしょーね。
それまで野生児まんまだったドモンが、師匠を前にすると言葉遣いまでかわっちゃうのがかわいい。師匠と再会して感極まって泣き出すところから、それまで見せないような笑顔とか、「〜でございます」とか。えらい礼儀正しい。
しかし、驚愕の展開はこれからだぜ!!

ギアナ高地編

第18話

ギアナ高地で修行するドモンのもとにチボデーギャルズが来た。デビルガンダム以来覇気のないチボデーのためにシャイニングガンダムのデータを盗むために。
陽気なアメリカン、チボデーもデビルガンダムのショックは大きかったのだね、という回。
とはいうものの、ドモンの修行も一進一退。
どーなる、新生シャッフル同盟?

第19話

アルゴの大人っぷりが堪能できる回。デビルガンダムの影におびえる新生シャッフルの面々のうち、ただ一人、そんなそぶりを微塵も見せないアルゴがいい感じ。し・か・も! この回では基本的にほとんど表情のかわらぬアルゴの笑顔まで拝めてしまうのだ! ついでに「Gガンダム」では数少ないお色気担当、レインを差し置いて、ナスターシャの入水シーンまで見られるのだ!(なんか間違ってる)
サイ・サイシーと戦ったアルゴが、クライマックスで岩に捕われ、自らの腕を引きちぎってでも勝ちに行く。いいキャラクターです。

第20話

ギアナ高地で修行を続けるドモンとシャッフルの面々。それを堂々と見守るシュバルツとのほのぼのした展開もジョルジュがとり。次回からは怒濤のギアナ高地編クライマックス。
騎士道をいう割に切れやすいジョルジュ。その影にはデビルガンダムという強敵と、ネオフランス代表の座を争った卑劣漢ミラボーとの戦いがあった。レイモンド=ビショップ氏が悩める主人のためにあの手この手で大活躍。旧式のMSを操り(ハンドル式!)、解雇されればバーではコーヒーを飲んだくれ、魅せてくれまする。
シャッフルの面々のなかでは、ジョルジュはアルゴに次いで大人なキャラクターかと思ってたけど、ドモンやチボデーといい勝負って感じですか。

第21話

ギアナ高地で修行している間に決勝大会まであと3日。
ガンダムファイトの1年は11ヶ月が予選で、その間に生き残れれば決勝に進めるというすごくアバウトなルール。ドモンたちみたいに戦う正統派もいれば、ネオオランダのネーデルガンダムみたいに風車になってやり過ごすのもいるわけであるな。
で、ドモンが気になるシャッフルの面々は先にクルーを決勝大会会場のネオ香港に向かわせるのだが。ホバークラフトっぽいネオアメリカのクルーはともかく、帆船で向かう瑞山と恵雲って間に合うんすか? どう考えてもギアナ高地からネオ香港ってそんな帆船で行けなさそうな気がするのだが。二人のすごさはこんなところにも。
しかし、一人だけ修行の完了していないドモンは2週間も一人きり。とうとうシュバルツの特訓が施されるも、あと一歩というところでマスターに率いられたデスアーミー軍団が襲いかかってきた!
シュバルツが止めるのも聞かずにレインを傷つけられて頭に血が上ってるドモンはマスターにシャイニングフィンガーを、マスターはこれをダークネスフィンガーで迎え撃ち、激突する両者の決着は次回!!
すげー引きだぜ。

第22話

ドモンと師匠の激突で終わった前回。かろうじて師匠を退けたものの、シャイニングガンダムのダメージに加えてレインも負傷、しかもギアナ高地は無数のデスアーミー軍団に囲まれてまさに一同は絶体絶命。しかし、ここで負けたら男がすたる。新生シャッフル同盟の面々はシャイニングガンダムの修理が済むまで防衛線を死守し、ともにネオ香港に行こうと誓うのだった。
ドモンとレインの急接近もさることながら、むっちゃかっこいいのがシャッフルの面々とナスターシャ。文字どおり押し寄せるデスアーミーの大群相手に繰り広げる戦闘のバックに流れるは「勝利者たちの挽歌」。かっこいいよー!! 絶対サントラ買うっすよー
シュバルツの機転により、ドモン以外の面々は無事脱出。しかしマスターの気配を察したドモンはギアナ高地に残り、マスターと対峙する。そこに現れたのはデビルガンダム。どーなる、次回?!

第23話

一人ギアナ高地に残ったドモンの前に出現したデビルガンダム。マスターに、ついに姿を現した兄のキョウジに挑発され、シュバルツが止めるのも聞かずに怒りのスーパーモードを発動させてしまったドモンは案の定マスターにこてんぱんに打ちのめされるも、そのピンチを身を挺して救ったのはまたもやシュバルツだった。しかし、絶体絶命のピンチにドモンはついに明鏡止水の境地に至り、マスターをたたきのめす。返す刀でついにデビルガンダムも打ち倒したドモン。
師弟と兄弟の争いは決着したかに見えたが?
怒濤の展開が続くギアナ高地編。いよいよ真打ちデビルガンダムの登場だが、物語はまだ一波乱ありそうな予感。というか、ドモン、どうやってネオ香港に行くんだ?

第24話

やっとデビルガンダムを倒したドモンに執念の師匠が襲いかかる。でも明鏡止水に目覚めたドモンは師匠を倒し、レインの愛がゴッドガンダムを目覚めさせた。
ネオ香港に向かうドモンは地球を囲うビームロープの反動を利用して、タイムリミット丁度に到着。
いよいよ次回からは決勝大会編。
ドモンがゴッドガンダムでシャイニングガンダムをお姫さまだっこするところとか、タイムリミット0秒ちょうどに香港に着くところとか、見せる絵の多い今回。個人的にはゴッドガンダムにだっこされるシャイニングガンダムがかっこ良くて感涙もの。
マスターの執念を「おまえと遊んでいる暇はない」とか言って、軽くいなしちゃうドモンですが、次回からはいつものドモンに戻っちゃうんだよね。ここらへんも明鏡止水っすか?
ラスト、ネオ香港に向かうドモンを襲う4つの物体が、さりげなくオープニングとつながってたり、いつもはオープニングだけのストーカーさんが最後、というか決勝大会の幕開けを告げたり、小憎い演出がいいです。
いよいよ物語は折り返し。ギアナ高地で倒されたと思ったマスターが予告から登場とはやりますな。

新香港決勝大会編

第25話

いよいよ始まった決勝大会。
師匠が「東西南北中央不敗 スーパーアジア」と宣言すれば、弟子も全勝宣言。演舞をやれば息もぴったり。なんだかんだ言っても似ているマスターとドモンが微笑ましい。
とは言うものの、負けたはずのミケロとかチャップマンがしっかり復活、ネオ香港のウォン・ユンファ首相は物騒な規則を持ち出すわ。
風雲急を告げる予感。

第26話

ドモンの1戦目の相手はネオギリシャのゼウスガンダム。このネーミングセンスがGガンダムだな。
しかし、相手のファイター、マーキロットは4mもの巨漢。人間じゃないっす。ドモンの身長は180cm、アルゴだって216cm。でかすぎ、マーキロット。
人間同士でこてんぱんにやられたドモンは、ジャンク船に住む老人に助けられ、「ほーろー虫」のアドバイスをもらい、レインのサポートで明鏡止水の心境を思い出し、新しい必殺技、爆熱ゴッドフィンガーで勝利。
ドモンを見守るシャッフル同盟の面々や、なにげに信頼を寄せてるっぽいマスターとか、主人公の面目躍如、でっかいやんちゃ坊主ってところが久々のほのぼの路線。なんだかんだと言われても人徳あるよね。
ジャンク船の老人と孫2人は決勝大会以降の準レギュラー的な扱い。侮れません。

第27話

子供の悪戯でピンチに陥るドモン。しかしそこはキングオブハート。卑劣なシジーマの罠から肩の関節外しで脱出し、爆熱ゴッドフィンガーで逆転勝利。
シャッフル同盟の中ではドモンは意外と子供受けがいい方かもしれない、と思わせる話。一見愛想ないし、猪だし、乱暴だけど、裏表ないしな。それに決勝大会入ってからのドモンは最初の頃より表情が豊か。
それにしてもシジーマのコブラでかい。一緒にガンダムに乗ってるあたり、まるでマスターの愛馬、風雲再起なみです。お利口さん。

第28話

暗殺者に狙われたドモン。その正体は次の対戦相手、ネオネパールのキラル・メキレル。
ネオネパールとかネオシンガポールとか、ネオ香港もそうだが、FC(未来世紀だったっけ?)になっても国境って変わらんもんだな。というつっこみはなし。「Gガンダム」にわしらの常識は通用しないのだぁ!!(半分うそ)
暗殺は失敗し、ガンダムファイトでもドモンに破れて贖罪に旅立つキラル。
ドモンに協力するチボデーやサイ・サイシー、シュバルツが、相変わらず面倒見いいなぁと思います。
キラルは終盤で意外な形で復活。けっこう味のあるキャラクターだと思う。

第29話

恋にどきどきサイ・サイシー。
「Gガンダム」にはいくつか話のまとまりがあるんだけど、決勝大会編が一番長い。ので、シャッフルの面々もそれぞれ独立エピソードがあって、ドモンが珍しく脇に回ってる。
サイ・サイシーの恋のお相手は、次の対戦相手、ネオデンマークのハンス青年の妹、セシル嬢。ギアナ高地編ではレインのスカートめくりしたり、ナスターシャの水浴びシーンにどきどきしてたサイ・サイシーも自分が主役となるとどきどき。
しかし、彼の料理の腕は誰に習ったものなんだろう? 育ての親の恵雲か瑞山か。はたまた血筋?
ファイトでは左腕を切り捨てての潔い闘いっぷりが見られるこの回。これが「真・流星胡蝶剣」の伏線となるのだろうなぁ。

第30話

重要なサブ・キャラクター、アレンビー登場の回。
何と言ってもセーラー服のガンダム。すごいデザイン。決勝大会はこういうインパクト大のガンダムが多いので、序盤のガンダムは忘れ去られる運命。
アレンビーはいっこうに進展する気配のないドモン・レインのカップルに三角関係を盛り込む予定だったらしいが、キャラクターがどろどろしていないのでやめた、とムックに書いてあった。三角関係でどろどろする「Gガンダム」ちょっと話が違うかも。それに、ドモンてアレンビーが女の子だって意識してるか? 拳の友としか思ってないんじゃないか?
アレンビーはバーサーカーモードでアルゴを1分以内で瞬殺したことで一躍有名になるが、ドモンとのガンダムファイトを見てる限りでは十分強いと思う。
登場前からオープニングに出てたので、やきもきしたファンも多かったのだろうなぁ。3回目のオープニングはレインの出番がむちゃくちゃ少ないし。

第31話

チボデー、マザコン説浮上の回。
第2話やその他のチボデー関係のエピソードを見ている限りでは、あの陽気なアメリカン、チボデーにピエロにまつわるトラウマがあったとは想像もつきまへん。しかもこの思い出のピエロ、すげぇ怖いよ。
過去の傷に塩を塗り込むような真似をされ、ファイトを放棄しかけるチボデーを支えたのは、やっぱりチボデー・ギャルズ。4人が4人ともいいこたちで、人気あったのだろうなぁ。個人的にショートカットのキャスが好きだ。
目立たないながら、レインが才媛ぶりを発揮しつつ、「私はネオジャパンのクルーだから」と去っていくところもいいね。きっぱりけじめつけてるところが、レインが男女ともに好かれた(歴代ガンダムの主人公の中でもドモンとレインは男女ともに好かれたキャラクターだそうだ)理由の1つかもしれん。
チボデーを案じ、「俺は何をやっているんだ?」と自分にいらつくドモンもいい感じ。

第32話

ほのぼの決勝大会もこの回からいよいよ本題に。
ネオ香港に到着した謎の巨大コンテナ。黒幕の顔を見せ始めるウォン首相。第1話でドモンに破れたのにますます凶悪になって帰ってきたネオイタリアのミケロ・チャリオットとネロスガンダム。
命を狙われるシャッフルの面々にシュバルツが忠告。シュバルツが出ると流れがシリアスになる感じ。出方はけっこうお笑いだったりするけど。
2度目のオープニングから登場の鳥みたいなガンダムのファイターはミケロだった。
コンテナの中身はドモンが倒したはずのデビルガンダム。まだ再生しきってない。
Boxも次回から3つ目で、急転直下の展開を見せる「Gガンダム」の真骨頂!

第33話

ミケロに続いてチャップマン復活の回。お相手するのはジョルジュだが、そこにはミケロの卑劣な罠が仕掛けられ、決勝会場に急ぐドモンを襲った4体のガンダムのうちの1体が現れた。
マリアルイゼ姫の父、ネオフランスの元首登場するも、「おまえはいつコロニーから来たんだ?」ってお父様、第4話からいたっすよ。1回帰ったのか?
ガンダムファイトは絶対安全なバリアーで覆われているので観客は間近で見ても大丈夫。しかしミケロはこれをマリアルイゼのところだけ外し、ジョルジュの足留め。ミケロに脅かされて「動くものですか」と応酬するマリアルイゼが凛々しい。ジョルジュ、きっと尻にしかれるぞ。
死んだはずのチャップマンが一言も発しないのも不気味。
ますます怪しげなガンダムファイト。

第34話

視聴者公募の悪役ガンダム対ドモン・アレンビータッグ。
しかし、それもこれもネオ香港庁舎に忍び込んでデビルガンダムの復活を知ったシュバルツを追いかけた東方不敗がドモンに鉢合わせし、ウォンがドモンが犯人だと勘違いしたのが原因。
シュバルツもかっこいいんだけど、久しぶりにドモンと拳を交じらせ、「あやつの拳は嘘はついておらん」とか言っちゃうマスターがいいっす。
ウォンの仕掛けた罠、超重力フィールドは巨大磁石みたいなんだが、あれってドモンが足を放したら効かなかったんじゃないだろうかとか、移動したらどうよとか、「2000倍の重力がかかっている」ってウォン首相、ドモンつぶれてるよとか、あれこれうるさいことは言いっこなし。
1人でけなげに戦うアレンビーと悪役2人の情けなさ、必殺技爆熱ゴッドフィンガーのダブルで逆転勝利するドモンとアレンビーの格好良さと、悪役に徹しながら「格闘家の心」をウォンに説いちゃうマスターの良さに、ドモンの次からの対戦相手がシャッフルの面々だと宣言するウォンに、と、もうおいしい話がてんこもりざんす。

第35話

ドモン対シャッフル同盟、まずはチボデーから。
しかし、デビルガンダム復活の兆しにドモンはシャッフルの面々をまとめようとするが、「拳でしかわかりあえぬ」不器用な人たちなんで目の前のドモンとの戦いでいっぱい(みんなドモンに勝ってないというのも重要か?)、デビルガンダムどころではない。
そこへシュバルツ登場(像に隠れてる出方が笑える)、「拳の魂で皆を説得しろ」と言うのだった。
かつてない強さのチボデーと対峙したドモンはアレンビーの協力で目覚めた分身技で対抗、最後は見事な逆転勝利。
夢を語る不屈のチボデーとドモンは、シャッフルの中でも気の合う親友同士って感じ。やっぱりアルゴとジョルジュは兄貴っぽいし、サイ・サイシーは弟っぽいし。
個人的にはアルゴがかつての仲間と一緒で笑いあっているところが一瞬出たのがつぼでした。本編じゃ笑ったことないからね。
いいよ、アルゴ! ドモン、拳で語りあってくれよ!
あ、でも次はジョルジュとの決戦だった。

第36話

チボデーに引続き、ジョルジュ戦。
ただし、ネオフランスはネオジャパン戦を棄て、決勝バトルロイヤルにかけたので、今まで「国のため、名誉のため、姫のため」に戦ってきた騎士ジョルジュが、独断でドモンに決闘を申し込んじゃうというジョルジュらしいシチュエーション。
こういう自分のために戦わないキャラクターが最後の一線で弱いというのはよく見られるパターンだと思うのだが、初めて自分のためにファイトしたジョルジュも、ハイパーモードを会得。お咎めもなしでドモンとデビルガンダムと戦うことを誓うのだった。
シャッフルの面々の中では傷つくことの多かったジョルジュが今回は切れたファイトっぷりで気迫を見せてくれます。
ネオフランスの元首も理解ある人で良かったよね。

第37話

ベスト・バウトの呼び名も高い、ドモン対サイ・サイシー戦。
今まで少林寺再興に熱の上がらなかったサイ・サイシーも、亡き父(声を野沢那智さんがあてられているのだ。一瞬だけだが格好いいのだ。サイシーの将来に期待説)の遺言に人が変わったように奮起。かつてない名勝負をドモンと繰り広げる。
振り返ってみると、ドモンに相打ちまで持ち込んだキャラクターは実に少ない。
チボデー戦ではドモンが拳を引いているし、ジョルジュ戦ではエッフェル塔の転落で不戦。アルゴ戦はお互いにダメージを受けすぎてやめ。
サイ・サイシーの実力の高さが伺える(とドモンの台詞で思い起こしてみた)。
ガンダムの両腕を吹き飛ばされ、満身創痍になっても繰り出す最終奥義「真・流星胡蝶剣」(どこがすごいのかいまひとつ威力がわからんのだが)にサイシーのポイントは激しく上がったものと思われる。しかし右腕を砕かれても爆熱ゴッドフィンガーを出すドモンのすごさもさすがはキング・オブ・ハート。
サイシーを惜しんで止めに入ったネオチャイナの総師にすかさず止められるドモンもすごい。
でも密かに、そのサイシーと互角に拳を交えたアレンビーのすごさに驚いてみたりして。

第38話

シャッフル同盟との対戦もいよいよアルゴがとり。
しかし、ドモンとアレンビー、アルゴとグラハムと、タッグマッチは怪しげな気配。
DVDもこの巻に入って、マスターの具合が悪いことが判明。あの傍若無人わし様なマスター・アジアが力なく咳き込むのってすごく切ない。
対戦は、アルゴとドモンのいい勝負にグラハムがとうとうわだかまりを解くという展開になったのに、ウォンの陰謀でアレンビーがバーサーカーモードでグラハムを粉砕してしまう急転直下な感じ。
登場時からずっとアルゴを監視してきたナスターシャが、チャイナドレスをまとってアルゴを食事に誘い、いいムードに。「この1勝は2人の勝ちだ」なんて、いつまでも進展しないドモンとレインより早いっす。
でもこのカップルお似合いだと思う。アルゴには宇宙海賊に戻ってもらって、ナスターシャが女首領ってかっこいいと思うんだけどなぁ。

第39話

最終バトルロイヤル前の最後の対戦は、全勝同士のドモン対シュバルツ。
その前にマスターがドモンを呼び出し、流派東方不敗の最終奥義、石破天驚拳を授ける。
最初は例によってドモンを愚図だの馬鹿だのと罵倒していたマスターも、地下に落とされてからは雰囲気が新宿編に近い感じ。ドモンを見つめるまなざしは、かつての師匠マスター・アジアのものだなぁと思ったり。ドモンもつい師匠なんて呼んじゃったり。
二人で廃ビルさえ吹き飛ばす勢いで地下から脱出したドモンとマスター。
「この廃墟をよく見ろ」と言ったマスターの真意はどこに。
だめっすー、だめっす、マスター! ドモンにはちゃんと言わないと伝わらないっす!
それでも最後には熱く「師匠!」と呼びかけてしまうドモンは、悪役に徹したマスターの思いをどれだけ察していたのかなぁ。思わず「第45話」を想像してうるうる。

第40話

ドモン対シュバルツ、最終決戦。
シャッフルの面々さえことごとく負けたというシュバルツ。
しかも舞台は時間制限のデスマッチ。もうむちゃくちゃ。
前話でアレンビーが行方不明になったのをレインの責任にしちゃった理不尽大王ドモンのせいで、レインは迷い、なんとシュバルツのパートナーとして現れる。って、パートナーは国籍選ばんすか?
シュバルツ強い強い。ドモンをこてんぱんにするも、いままでずーっと意味深な態度をとってきたのがとうとうあからさまに。
シュバルツの言葉にドモンは仇と狙ったはずの兄キョウジを思い出す。人を信じる心、レインへの愛に気付いたドモンは、シュバルツに石破天驚拳を撃ち、見事勝利するが、倒れたシュバルツの覆面の下にはキョウジの顔があった。
ラスト、「兄さん! 兄さーん!!」と絶叫するドモンに全てが現れていると思う。キョウジって、8歳年上なんだよ(アルゴより年上だ)。で、ドモンと違って、文武両道で、何でもできて、ドモンにとっては間違いなく大好きで憧れの兄貴であったと思われる。キョウジも泣き虫だったドモンのことはすごく可愛がっていたと思うのだ。
だから、ドモンは新宿でデビルガンダムとともに現れたキョウジにとどめをさせなかったし(ギアナ高地編への伏線ともなるんだが)、それだけにギアナ高地でキョウジと再会した時の憎悪もすごかったのではないかと思う。
でも、ドモンはやっぱり心の底で兄貴のことを信じていたかったんじゃないか、今のことが全部夢で、目が覚めたら全部元通りだったって思いたいんじゃないかってちょっと思ったりする。夢落ちで済ませたいほどドモンが弱いキャラクターだとは思わないけど、キョウジに対するドモンは別れた時の甘ったれで泣き虫のまんまなんじゃないかなと。
しかし舞台は容赦なく最終バトルロイヤルのランタオ島へ。
いよいよ息もつかせぬ最終決戦の始まりだぁ!!

ランタオ島決戦編

第41話

いよいよ最終バトルロイヤル。
と並行して進むのは、倒れたシュバルツとその秘密を探ろうとするレイン。
もうどっちも目が離せんですたい。
ランタオ島に復活したデビルガンダム。
行方不明のアレンビーはウォンの手の中に。
マスターの真意は? シュバルツの秘密は?
まずはデビルガンダム四天王、ガンダムヘブンズソードがドモンの前に立ちはだかった!
新宿編、ギアナ高地編もそうだったのだが、ここらへんの展開って週間で見ていたら「もう、来週が待ちきれないよ!」って感じだったのだろうなと思う。
つくづく、リアルタイムで見ていなかったことが惜しまれる。

第42話

復讐に燃えるマーキロットを撃破したドモンの前にガンダムヘブンズソードに乗ったミケロが立ちふさがる。
一方、レインはシュバルツと父の口からデビルガンダム事件の衝撃の事実を知る。
ガンダムヘブンズソードに歯が立たないドモン。
「人を信じることを思い出せ、ドモン!」思わずシュバルツのせりふを叫びつつー。
そこに現れたのはアルゴとサイ・サイシー。シャッフル同盟の義務を果たすため、捨て身の攻撃でガンダムヘブンズソードを撃破。
荒療治で応急治療を受けたシュバルツはガンダムシュピーゲルに乗ってランタオ島へ。レインもライジングガンダムに搭乗してその後を追う。
マスターに接近するドモンの前に立ちはだかったのはジョンブルガンダムとチャップマンだった。
熱い熱い。展開熱すぎ。見ているこちらも拳を熱く握りしめちゃう展開。「Gガンダム」の真骨頂だよ、ここらへん。
アルゴとサイ・サイシーって、実はギアナ高地編からずーっとライバル。
でもその二人が声をそろえて、「戦いに勝利以外の喜びがあることを教えてくれたのはドモンだ」と言うあたり、主人公の面目躍如だなぁ。

第43話

グランドガンダムに襲われるドモンを助けるチボデーとジョルジュ。二人は力を合わせてチャップマンを倒す。
一方、衝撃の事実を知らされたレインは、シュバルツの後を追ってライジングガンダムで出撃。チボデーギャルズやマリアルイゼと協力してバリアを破壊し、ランタオ島に上陸する。
ドモンの前に現れたのは行方不明のアレンビー。ウォンの陰謀でバーサーカーモードが発動した彼女にドモンは手を出せず、そこへ割って入ったのはレインだった!
熱い展開続く。
チボデーとジョルジュ、2人して酒をガンダムに持ち込むとは、いつ飲む気でいたんだ? 優勝した瞬間にガンダムにかけるつもりでいたのかなぁ。意外と似たもの同士。
ドモン、「俺はすでに2人の友(アルゴとサイ・サイシーのこと)を失っている」って、生死の確認もせんでそんなこと言わないように! というのは死者の少ない「Gガンダム」ならではか。他の「ガンダム」ならたいてい死んでいると思ったり、名前のあるキャラクターは死ににくいかと思ったり。
傷を押して頑張るシュバルツは、もう格好いい兄貴の一言につきる。「がんだーむっ!」って呼び出し方が兄弟似てるのが微笑ましいなんて思ったよ。
ドモン、サイ・サイシーに匹敵するファイターであるアレンビーに体当たりをくらわすレインに、最強説が浮上するのはここらへんだなーと見た(デビルガンダム四天王をシャッフルの4人は2対1でほぼ相打ちで倒したが、レインはアレンビーを1対1で倒したところからきたそうな)。愛の力は偉大なんだよ、「Gガンダム」だもん。
いよいよ次はシュバルツ散る。涙なしには見られぬ予感。

第44話

時に影になり日向になり日向になり、ドモンを見守ってきたシュバルツの最期。
いつもテンション高めなのだが、高いながらも抑えた演技の堀秀行さん(シュバルツとキョウジの声あててる声優さん)も、今日はしょっぱなからテンションフルモード。
「マスター・アジア! 貴様に弟はやらせん」に始まり、兄貴っぷり全開。
そこに加えて、ドモンにキョウジ、シュバルツごとデビルガンダムを撃つよう叫ぶシュバルツにドモンが言った。「僕にはできない!」
ぼく〜??
ドモンって兄貴の前だとそういうキャラクターだったんすか。こりゃ、兄弟仲の良さが忍ばれまする。それだけにその悲劇性も高まりっぱなし。
かと思うと、バーサーカーモードのアレンビーを食い止めるべくレインの奮戦が続き、「必殺必中ライジングアロー!」を放った時には凛々しくも美しく、弓道衣装ですかい(キャラクター設定にはレインは弓道、華道を趣味とするとあるのだが、それまでそんなそぶりはなかっただけに、驚くよ、これ)。
結局、悲劇の連鎖を打ち切るべく、ドモンは兄貴もろとも石破天驚拳を放ち、デビルガンダムを撃つのだった。
「ありがとう、ドモン」
兄貴、かっこいいよ。かっこよすぎだよ、兄貴ー!!

第45話

師匠対ドモン、最終決戦。
デビルガンダムをドモンに倒されて、怒った師匠が最後の攻撃を仕掛ける。美しくも哀しい(ってチボデーがほんとに言った)魂の拳と拳のぶつかり合い。師匠の真の目的はドモンをデビルガンダムの生体ユニットにすることで、地球再生をはかり、その際、地球を壊し、汚してきた人類を抹殺することにあった。
その深い悲しみを察したドモンは、しかし、人類もまた地球の一部であり、その抹殺は愚の骨頂と看破することでついにマスター・アジアを越える。
「これでおまえは真のキング・オブ・ハートぞ」とかつてない微笑みを浮かべてドモンの最終奥義に倒れる師匠を、シャッフル同盟が迎えに来、師弟は朝日の元で和解、流派東方不敗を唱和してマスター・アジア逝く。
前回に続いて涙涙のクライマックス。今までずーっとドモンを馬鹿だのアホだのと愚弄し続けたマスターが初めてドモンを褒めるところも良ければ、「美しいな」と朝日に言ったマスターに「はい、とても美しゅうございます」と返したドモンも最高。まさに「Gガンダム」のベスト・バウトにこの1本を捧げたい。ウォンのちんけな地球圏支配という野望を「わしの目的は地球人類の抹殺ぞ!」と一喝したマスターも言うことないっす。やっぱりマスターいいよ。最高っすよ。「事実上のクライマックス」と言う人が多いのも頷けるよ。
しかし、「Gガンダム」の主役はドモンなのだ。だから話はまだ終わらないのだー!!
マスターがギアナ高地でドモンたちを襲った時に、さんざん自然を破壊したのは言わないのが美しいってもんでしょう。

デビルガンダム復活編

第46話

いよいよ「Gガンダム」も最終章。
最後はやっぱりドモンとレイン。
黒幕ウルベがデビルガンダム復活にレインを使い、ミカムラ博士の必死の連絡でドモンはついにレインを追って宇宙へ上がる。
とても優勝者とは思えないようなドモンのうじうじぶりが、シュバルツ、師匠と続けて失った痛手なのか、ドモンの性格なのか。シャッフルのみんなに攻められ、サイ・サイシーには泣いて咎められ、でもドモンうじうじ。レインが父の罪に責任感じて(しかし、その元凶であるウルベとコロニーに戻るのはどうかと思うのだが)ドモンの元を去っていったため、レインを追えば、レインが傷つくとか、言い訳甚だしい。アレンビーの見舞いなんかして現実逃避してるし。
でも、罪を告白することを決意したミカムラ博士の連絡でドモンもついに立つ。
そこへウォンの最後のあがきも、師匠の愛馬、風雲再起(ファイティングスーツ着て、ユニット操る名馬だ!)とともに軽く蹴散らし(古今東西、「人の恋路をじゃまするやつは馬に蹴られて地獄へ堕ちろ」と言われた輩は多いと思うが、ほんとに蹴られて堕ちたのはウォンだけではなかろうか)、レインのもとへ。
ガンダムファイトっていう目的が失せて、師匠もシュバルツも兄貴も失ったドモンはある意味、素顔なのかもしれない。レインがいないと何もできないという、実は駄目男っぷりも感じる。いいんです、こういうキャラクターなんやし。

第47話

デビルガンダムの真の生体ユニットは女性でなければならなかった。ウォンのレポートを手に入れたウルベはレインをデビルガンダムの生体ユニットにし、飛躍的な進化を遂げたデビルガンダムを武器に世界中に宣戦布告する。
地球に残り、歯ぎしりするシャッフルの面々に、ナスターシャがアルゴの部下を連れてきた宇宙船を提供、一同は一人奮戦するドモンの元に駆けつけ、瀕死のミカムラ博士は冷凍刑のカッシュ博士のカプセルを解放し、ドモンたちに突破口を示すのだった。
凶悪ウルベ。前のガンダムファイトでマスターに負けてフラストレーションがたまり、デビルガンダムを見て、野望に火がぼうぼう点った感じですか。しかし、マスターに勝とうなんて、それは無謀だよ、あんた、と思ったのはわしだけではあるまい。
アルゴの手錠を外し、爆弾も踏みつぶし、アルゴの戦意をかき立てるためだけにネオロシアが連れてきたアルゴの部下たちと宇宙船を乗っ取るとはナスターシャさん、この回でいちばん格好いいです。ファン冥利に尽きるよ、「その時はおまえと宇宙海賊でもやるかな」なんて言われた日には。しかも対デビルガンダム最終決戦の司令官としても優秀なのよ。ミカムラ博士との和解(呼び方が「博士」から「おじさん」に変わってるのでそうだと思う)、父の解放、恋人は人質と冷静さも吹っ飛んだドモンに「頭を冷やせ」と活を入れ、コロニーから解放されたカッシュ博士のカプセルにうろたえるドモンにアルゴは言った。「ナスターシャが回収してくれる」くぅぅー!! この信頼関係、大人だよね、この二人。
それにしても兄貴(シュバルツでも可)は偉大です。一人で奮戦するドモンを見ていて、「友を信じろ、ドモン!」とか思うもん。一人じゃ勝てなくてもシャッフル同盟揃い踏み、4人のパートナーに実はいい人だったネオジャパンのカラト委員長(熊のぬいぐるみと寝てるらぶりーな親父だ)やアルゴの部下、次回では世界各国のガンダム連合がキラルやアレンビー、ハンスといった好敵手とともにやってきた日には、負けてらんないでしょ。

第48話

デビルガンダム+ウルベ対ドモン+シャッフル同盟+ガンダム連合。
ドモンとシャッフル同盟だけでは地球に触手を伸ばすデビルガンダムを抑えきれない。そこへ駆けつけたのはキラル、アレンビーに世界中のガンダムファイターたち。彼らはともにガンダムファイトを戦ったわだかまりを乗り越えて、世界の危機に揃って立ち向かう。
強力な味方を得て、冷凍刑から目覚めたカッシュ博士のアドバイスにより、デビルガンダムを止めに向かうドモンたち。一度はその強力な攻撃に屈するが、諦めかけたドモンを師匠、シュバルツ、キョウジ、母が激励し、ドモンは再度立ち上がり、シャッフル同盟の仲間たちとともに「シャッフル同盟拳」でウルベを打ち倒すのだった。
個人的にこのキラル、好きだ。贖罪の旅に出たはずの彼が、どうしてマンダラガンダムを操っているのかは置いておいて、地球の危機に昨日までの敵は今日の友、てな感じで揃って立上がるガンダム連合が熱いのだ。
「友を信じる心を忘れるな」、つくづく兄貴は偉大である。一人ではかなわないデビルガンダムも、みんなで戦えば勝てるのだ。ガンダムだけじゃなく、ナスターシャ率いるゴルビー2の面々も奮戦してる。恵雲が、瑞山が、レイモンドが、マリアルイゼが、みんな戦っているのだ。
それにしてもドモン、諦めるの速すぎ。ここで師匠、兄貴2人、母さんの激励がなければどうなってるんだよー。でもいいのだ。それも兄貴の教えなのだな。「ともに戦ってきた友を信じろ、何より自分を信じろ」それでいいのだ。

第49話

レインを救い出すためにたった一人でデビルガンダムの元に至ったドモン。しかし、デビルガンダムを攻撃するとレインが傷つくことがわかり、デビルガンダムもさらなる再生・進化を遂げる。
全てはドモンを拒絶するレインのなせる技だった。悩むドモンにアレンビーが「レインに好きって言ってあげたことある?」と強力なアドバイス。
ドモンは自分たちの1年を、ありったけの思いをレインにぶつける。
かくてレインはデビルガンダムから解放され、二人は「爆熱ゴッドフィンガー石破ラブラブ天驚拳」でデビルガンダムを完全粉砕。「師匠の、シュバルツの、兄貴の愛した」地球に帰っていくのだった。
いよいよ最終回。
たきがは、不覚にもドモンの告白シーンで泣きました。いろいろあったよ。理不尽なことでレインも責めた。迷惑もたくさんかけた。レインがいなければ、ドモンは1年戦い通すことなどできなかったろう。
「俺は戦うことしかできない不器用な男だ」
自分のこと、よくわかってんじゃん。
でも、ドモンは絶対に嘘はつかなかったし、(意識的に)裏切ることもしなかった。騙すこともしないし、裏も表もないやつだ。馬鹿がつくくらい正直なやつだ。
そんなドモンの不器用な告白っぷりは全49話を見てきたわしら、よくわかってる。いいシーンだ。これ以上ない、「Gガンダム」の最後を飾るにふさわしい名シーンだ。
その後のシャッフルの面々の行く末も気になるところ。
チボデーはギャルズの誰かとカップルになるのか、とか。シャリーが有望っぽいけど、チボデーはギャルズとの浮いた噂は否定していたからどうかな。みんな別々にカップルになって、でも、ガンダムファイトになったら、またこのメンツで集まるのも悪くないかな、とか。
ジョルジュはマリアルイゼと一緒になったら、サンド家はどうすんだとか、尻に敷かれそうだな、とか。
サイ・サイシーはセシルの写真もらったみたいだから、また会えるんだね、とか。
アルゴはキスマーク(ナスターシャに違いない)もらってたから、一緒に宇宙海賊に戻るんだろうね、とか。
キラルとアレンビーが息もあってるので、この後どうなるんだろう、とか。
見事な大団円。これ以上ないラスト。ガンダムファイトの弊害も、カッシュ博士曰く、「あの若者たちがそれを正していくでしょう」とは希望にあふれている。
「Gガンダム」はこうでなくちゃ。
この瞬間、たきがはの中で「Gガンダム」はマイ・ベストに昇格したさ。
ありがとう、「Gガンダム」
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