いまだから日本国憲法を読み直そう

いまだから日本国憲法を読み直そう

第4章 国会

第55条 両議院は、各々その議員の資格に関する争訟を裁判する。但し、議員の議席を失はせるには、出席議員の3分の2以上の多数による議決を必要とする。

第57条 両議院の会議は、公開とする。但し、出席議員の3分の2以上の多数で議決したときは、秘密会を開くことができる。

第58条 2 両議院は、各々その会議その他の手続及び内部の規律に関する規則を定め、又、院内の秩序をみだした議員を懲罰することができる。但し、議員を除名するには、出席議員の3分の2以上の多数による議決を必要とする。

第59条 2 衆議院で可決し、参議院でこれと異なつた議決をした法律案は、衆議院で出席議員の3分の2以上の多数で再び可決したときは、法律となる。

与党が3分の2以上の議席を獲得した2005年9月11日の総選挙。すごい強権与えてくれたもんですね、小泉さんに。たきがはも、実は宮崎学さんが言われるまで知らなかったんで、偉そうなこた言えませんが、どの新聞も与党の圧勝に「これからの内閣に期待」とか「この重みを受け止めて云々」とか、そんな呑気な話ばかりで。

あれが歴史の転換点だったのだな、と。

後で思い返せるほど政治の世界は劇的に変わったりしない。

ちょっとずつちょっとずつ、気づいたらもう後戻りできず。

反対の声を上げてきた人びともいなくなって。

日本という国は勝てる見込みもなかったくせに。

いっぱしの強国になったつもりで。

世界を相手に戦争するという愚挙に及んで負けたのだけれど。

「また同じ過ちを繰り返してしまったのだろうか」そう遠くない未来、そんなふうに2005年9月11日という日を思い起こすことだけはしたくないと思い、小さな声でもあげ続けたい。

(了)

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