HTBC さこつ様から 「剣は剣の」挿絵モノクロ版

HTBC さこつ様から 「剣は剣の」挿絵モノクロ版

「剣は剣の」挿絵モノクロ版

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影竜の月7日、ヴォルザーク島はすぐそこ、手を伸ばせば届きそうな距離まで近づいてきていた。この島で彼女を待つのは占星術師ウォーレン=ムーン、彼に率いられた旧ゼノビア王国の残党たち。
彼女がゼテギネアを離れてから5年、バルモアを脱出してから10年の歳月が流れた。流れるようにすぎた日を思い、けれど彼女はその痛みを振り返らない。来るべき戦い、出会うべき敵と味方、得るものと失うもの、全てを掴み取るには彼女の手はあまりに小さい。そこからこぼれ落ちるものもあるだろう。掴み損ねるものもあるだろう。
(それでも私はそこへ行く。与えられた運命なんてない。運命とは自分で掴み取るものだと、押しつけられた運命には抗うものだと、あなたが教えてくれたことだから)
潮風に陸の匂いが混じり始める。春はもうそこまで来ていた。
伝説のオウガバトル秘史 Stage One 旅立ち」に続く。
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