音楽について語る

音楽について語る

「ダウン・ザ・ワールド」を語るにあたって、忘れてはいけないのがゲームを彩る音楽です。スーパーファミコン初のフルボイスによる主題歌「愛のテーマ」に始まり、音楽はすべてジェフ=ファイファーさん、ロブ=ファイファーさんの作曲。

久々にゲームをやり直してみたら、いろいろと勘違いを発見。抜けてる曲が案外多いですねぇ。ガラの町、ガラのフィールド、転生の森、何より、デーモンリッジまでのボス戦がない! 完全版ほしかったなぁ。しょんぼり…

タイトル聞ける場所コメント
愛のテーマ〜NOW MY LOVE
LOVE THEME
オープニングカセットを差し込んで電源を入れると、ASCIIのロゴの後に流れる曲です。並行して流れる「あるとき 命のつぼみの国に住まわれる サーラ姫の胸に ちいさなトゲが刺さった トゲは姫を苦しめ サーラ姫は重い病の床についた あらゆる命のみなもと サーラ姫の涙がすべて流れおちたとき 命のつぼみの国は枯れ 同時に あらゆる命あるものたちが 滅び去る運命にあった」というオープニングと、命のつぼみの国を旅立つ涙の騎士たちの姿。これから始まる物語を予感させる名曲。
邪教のテンプル
JAWALDA'S TEMPLE
ガラの町の寺院ガオには初のダンジョン、ガラの寺院。バララートとヨシュアという味方はいるけれど、モンスターの攻撃もフィールドに比べると厳しくなります。そんな緊張感もあおる曲。
怪物決戦(モンスター・バトル1)
MONSTER BATTLE 1
デーモンリッジまでの戦闘時中盤までの戦闘曲。そのわりに印象は薄かったり。
悲しい気持ちのテーマ
SAD SONG
涙の砦、ギヤマンの死亡時死というものにこだわりを持って描かれた「ダウン・ザ・ワールド」において、死者はそれほど多くありません。その中で、ゲームの初っぱなに全滅してしまう涙の砦は、主人公のガオが最後の涙の騎士であるという設定もあって、戦死者の数といい、格別な存在かと思われます。そんな戦死者たちを悼む、もの悲しい曲です。
鍛冶屋の魔法使い
JOSHUA'S THEME
ヨシュアのテーマシビアでリアリスト、魔法使い目指して修行中のヨシュア。時々毒舌も炸裂するけれど、自分が一生懸命だから、横道にそれてしまう人が許せないのかも。鍛冶屋の仕事もさぼって裏ガラの町でバララートの本を読んでいたヨシュアですが、実はいい腕前の持ち主です。軽快に鍛冶の仕事もこなすヨシュアが浮かんできそうな曲。
妖精ベルベル
BELL BELL, THE FAIRY
ガオが倒れてベルベルの羽で復活する時できるなら一度も聞きたくない曲ではありますが、避けては通れぬガオの絶命。そんな時にガオを蘇らせてくれるのが、ベルベルの羽です。可愛くて生意気なベルベルにぴったりのテーマ曲。
白い骨の将軍ギヤマン
WHITE BONE ARMY
ギヤマンのテーマメルヴィル軍との戦いで白い骨の騎士たちを失い、ただ一人生き残ったギヤマン将軍。生き恥をさらすようにダークンの町に潜んだ彼は、いつか青い涙の騎士が勇者を連れてくるという希望を失うことなく、ガオたちの到着を待ち続けます。その信念、確固たる決意、待ち続けた歳月の重さを伺わせる重厚な曲。
失われた微笑
LOST SMILE
フラワランドリアの町、カオシアの町メルヴィルのために歪められてしまった世界のテーマ。雪に閉じ込められたフラワランドリアにも、毒キノコ・パプラに覆われたカオシアにも、希望がありません。それでもフラワランドリアではまだ人びとは生きていくことができますが、カオシアではただパプラの毒から逃げて、深く深く潜るしかできないのです。そこに現れたガオと勇者は、人びとにとってどれほどの希望になったことか。失われた微笑を取り戻すため、戦え、ガオ!
運命の戦士ガチャ
GACHA, THE SOLDIER
ガチャのテーマこの曲はフラワランドリアで、20年目に誕生したガチャが、ガオたちの旅に加わる時にしかかかりません。生真面目な感じのメロディは、騎士とはいえ、新米のガチャを思わせます。
いにしえの楽器チャルン
CHALLOON
ヒサシューがチャルンを弾く時チャルンとはトランジェルダに伝わる楽器です。弾くのが難しく、登場人物で弾けるのはヒサシューのみ。その才能に溺れ、一度は乞食に身をやつしたヒサシューでしたが、アララ姫の危機をガオから聞かされ、助けるために立ち上がります。そんなヒサシューの一世一代の名演奏をお聴きあれ。
青い月のトランジェルダ
MOON TRIANJWELDA
ムーン・トランジェルダサーラ姫の作った世界とは異なる世界に生きる魔女たち。けれど、その存在は決して歓迎されたものではなく、常々、迫害を受けてきました。大魔女ターマを頂点とする魔女たちは、命の根を研究し、サーラ姫亡き後も生き延びようと画策しています。そんな魔女たちのテーマ曲。
はるかなる旅
MAIN THEME
タイトルロール、次の世界へ行く時全曲中、もっとも勇ましい曲。新しい世界への期待と不安を胸に、ガオと勇者たちの旅は続きます。
愛のテーマ・ヴァージョン1
LOVE THEME, VERSION 1
セリの話を聞く時、サーラ姫の涙が雨となって降る時「愛のテーマ〜NOW MY LOVE」の歌詞のないバヴァージョンと言ってもいいほど雰囲気は似てます。かかるシーンももの悲しいところが多く、改めて名曲だなぁと。
デッド・エンド城
DEAD END CASTLE
デッド・エンド城ガオたちにとって最後のダンジョン、デッド・エンド城。仕掛けはモザイクの塔ほど意地悪ではありませんが、広い上にモンスターの攻撃も熾烈。しかもボス戦はラスト・バトルも含めて6回と最後らしく激しいです。サーラ姫を殺して、世界を作り直そうとする妖術の賢者メルヴィル、その不気味さも感じさせるような曲です。
妖魔決戦(モンスター・バトル2)
MONSTER BATTLE 2
カオシア以降の戦闘時「怪物決戦(モンスター・バトル1)」の時に比べると敵の攻撃も厳しいものになってきました。ガデスを初めとする即死魔法も使われ、ガオたちにとって気が抜けない戦いが続きます。そんな緊迫感を思わせる曲。
ここ掘れ、ノブリン
THE NOBLIN TRIBE
ノブリンのテーマ方向音痴で底抜けに明るいノブリン族を思わせる軽快な音楽。町のないガリンキアは厳しい戦いが続きますが、ひとときの安らぎというか、ほのぼのする曲です。
赤い血の将軍チャン
RED BLOOD ARMY
チャン、赤い血の戦士たちのテーマチャン将軍の登場時、カオシアでガオたちに追いつくガチャの登場時にかかる、ちょっとエキゾチックな曲。青い涙と白い骨が騎士なのに、赤い血は戦士、その違いはどこにあるのだろうとふと考えてしまうのです。
モザイクの塔
PRINCESS MARY'S TOWER
モザイクの塔全ダンジョン中、仕掛けがいちばん厄介なのがこのモザイクの塔。落とし穴の位置が面倒で、自動移動が使えるまで、何回も登り直す羽目に。ここで待ち構えるのは、全キャラ中、ただ一人、二度戦うことになる、魔女エリスの弟ドムス。醜いためにいじめられ、身も心も醜くなってしまったドムス。塔の厄介さは、ドムスの心のゆがみなのかも?
ファイヤー・ダンス
FIRE DANCE
キララノキョウカのテーマキララノキョウカが踊る時に流れるダンス曲。名のある女性キャラクターは何人もいますが、ガオと結ばれることや刺激的な衣装など、キララノキョウカの色っぽさにかなう女性はおりません。実際のゲーム画面では大した動きもしませんが、官能的なダンスを想像してしまう激しい曲。
雪のフラワランドリア
SNOWFLAKES IN MY HEART
フラワランドリアのフィールド曲かつては花咲き誇る楽園だったフラワランドリアに訪れた、決して終わることのない冬。どこまでも白い雪に覆われたフィールドは、ゲームとはいえ、寒さを感じさせるものです。「失われた微笑」と相まって、フラワランドリアの悲劇をかき立てる曲。
盗賊ムッチャ
MUCHA, THE THEIF
ムッチャのテーマメルヴィルと敵対する盗賊ムッチャ。その義理堅さと義賊っぷりも伺える軽快な曲。
憎しみを知らない子供たち
LONG TIME AGO
ウィンダモスの乳母たちの村ウィンダモスを治めるテオシス王、ガリンキアを治めるガダール王、2人の兄弟とその父、先代のロメロ王の秘密を知る乳母たちの村のテーマ曲。ちょっとぼけちゃったみたいなおばあちゃまたちの呑気な台詞が、この村に流れるゆったりとした時間を思わせます。
愛をココロに持つ国のテーマ
HUMAN WORLD
愛をココロに持つ国愛をココロに持つ国は遊園地がメイン・フィールド。観覧車やメリー・ゴーラウンドもあって、青い涙の騎士たちはここに勇者を捜してやってきました。命のつぼみの国へ続く世界は滅ぼされようとしているのに、どこか軽快で脳天気な感じもする曲。
王国の秘密
SECRET OF THE KINGDOM
トランジェルダのフィールド曲3人の王女に治められるトランジェルダの国は、知恵を司ります。3人の姫のいる城と塔のあいだを行ったり来たりして謎を解いてゆくガオたち。その旅に加わるのはトランジェルダ王国に仕える騎士ローランと、大魔女ターマの使いムスタファ。ちょっと外伝的なトランジェルダっぽく、明るい曲です。
涙から生まれた騎士
BLUE TEARS KNIGHT
涙の砦(プロローグ)雪に閉じ込められた砦を守る青い衣の騎士たち。そこに攻め込むモンスター、おともには妖精のベルベルだけで、1人使命を受けて逃げ出すガオ。サーラ姫の最後の希望とも言える涙の騎士の最後の1人は、実はこの世界のことは何も知らぬ、いたって頼りない騎士でした。そんなガオのこれからの旅の厳しさを予感させるような重苦しい曲です。
メルヴィルとの決戦
LAST BATTLE WITH MELVIL
最後の三連戦メルヴィルが呼び出す最後のボス・モンスターとの戦い。攻撃は厳しく、3体とも弱点も異なります。しかもガオたちは3人しかいません。けれどこの戦いを終えれば、あれほど強大で遠くにいるように思えたメルヴィルも手が届くようになります。そんな決死の覚悟を決めたガオたちを待ち構える最強のモンスターたちとの激しい戦いも予想させる曲。
愛のテーマ・ヴァージョン2
LOVE THME VERSION 2
エンディング厳しい旅を終えて、それぞれの世界へ戻っていくガオ、ヨシュア、ガチャ。彼らを迎える人びとや、ともに戦った者たちのその後を紹介する短いエンディングにかかります。「愛のテーマ・ヴァージョン1」と違い、やるべきことをやったんだ!って感じを匂わせるブラスのアレンジが秀逸。
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