カエルの為に鐘は鳴る について語る

カエルの為に鐘は鳴る について語る

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知る人ぞ知る、ゲームボーイの傑作ゲーム。RPGなんですが、話の展開と演出が70年代に一世を風靡した「8時だよ! 全員集合」のギャグ感覚に通じるものがあり、たきがはのつぼをつきまくり。セーブがどこでもできるので何とかなる簡単アクションと愉快痛快なキャラクター、2日もかければクリアできるお手軽さと相俟って、何度でもやりたくなるゲーム。

絶世の美女と名高いミルフィーユ王国のティラミス姫が大魔王デラーリン率いるゲロニアン軍に捕まった。熱血漢で超お金持ちのサブレ王国の王子(主人公)と、そのライバルにしてクールで気障なカスタード王国のリチャード王子は憧れの姫を救うべく、競ってミルフィーユ王国に向かう。カエルあり、魔女あり、盗賊あり、温泉あり、任天堂ならぬナンテンドウあり、寿司あり、ワサビあり、蛇あり、カザンオールスターズ(リーダーの名前はヘースケだ)あり、赤頭巾あり、金鉱あり、大商人アルフレド甚兵衛あり、マンモスあり、卵あり、洞窟あり、ダンジョンあり、城ありのミルフィーユ王国でカエルになったり蛇になったりしながら、デラーリンを倒し、見事にティラミス姫と結ばれる。

既存のRPGをおちょっくったようなギャグは、下の台詞廻しに見て取れます。「な・ん・だ・と・!・?」という台詞が、いちばん大きな文字で、音つきで一文字ずつ「ばんばんばん!」と出される、というべたな展開がとても楽しい。

戦闘はオートで進むので、取るべきアイテムを取って、王子を成長させておかないと特にボス戦では絶対に勝てない、というパズル度の強いダンジョン、でも、どこでもセーブできるのでアクション苦手なたきがはも何とか先に進め、その気楽さがまた話とマッチしていて楽しい。

セーブしたゲームは、王子の日記として書かれるので、読み直すとプレイヤーの感覚と王子の感覚のミスマッチぶり(「わたしって格好いい!」とか書いてあるし)がこれまた楽しい!

白黒のゲームボーイなんで、いまプレイするとレトロな感じかもしれませんが、このレトロ感もゲームによく合ってるのです。傑作ですぞ。

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