遙かなるリオネス 前置き

遙かなるリオネス

遙かなるリオネス 表紙

あらすじ

7つの恒星系とその13の惑星を統べる強大な銀河帝国。それは帝国発祥の地マナスを頂点とする人種階級制度に支えられた唯一無二の国家である。

その中で、前文明の生き残りが住むリート系リオネスは、緑色の血と薄緑色の肌、1つ多い遺伝子を持ち、光合成を行うという特異性のために、数多いる人種の中でも亜人、すなわち人間以下とされて、謂われなき差別を受けていた。リオネスもまた、惑星全体がレーダーなどを吸収してしまう暗黒ガスに覆われており、帝国の政治犯が送り込まれる流刑星の地位に甘んじていた。

帝都アムールでリオネス人実験体として生を受けたロゥンは8つ子の長男で、生まれた時から成長促進剤を投与され、実際の年齢の倍の身体を持っている。過酷な人体実験のために次々に弟妹を失った彼は、ある時強大な超能力に目醒めるとリオネスに逃亡した。「戦士」という意味の「グラエ」の名を与えられた彼は、銀河帝国からリオネスの独立を望んで戦いを始めるが…。

コメント

「水のほとりの物語」の前哨戦です。なにはともあれ発行するのが目標だったので、この話はこれで完結しちゃってます。不足のところは全部「水のほとり」に持ち越しです。

今読み返すとグラエ(ロゥン)をもっと書いてあげればよかったと思うことしきり。

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