開けてみました。わくわくしますね、この瞬間。思わず頬ずりだってしちゃう。すりすり。説明書を読む。セットアップする。
晴れてPERSONAは私のマシンとなったのですが、PostPetのセットアップは別で、ペットを飼うためにはインターネットにつながってるかつなげる環境が必要で、インターネットにつなぐにはプロバイダに加入してないと駄目で、プロバイダに加入するにはクレジットカードが要るし、モバイルするには携帯電話も要る(一気にここまで読むこと!)。しかも全部ない。
結局、ペットを飼えたのはPERSONAを買ってから二ヶ月近く経ってからです。いやぁ、長かった。それからのらぶらぶなPostPetライフはまいのこべやをご覧ください。うひゃうひゃ。
その間、PERSONAは着々と自分の地位を確保しつつありました。なにしろ起動が速い。蓋を開けると数秒で立ち上がっている。この利便性は想像以上に大きいものでした。いちばんPERSONAを使うことが多いのが電車の中です。ながら族の上に貧乏性と来ているので乗り物の中でぼーっとしているのがもったいなく感じてしまう。で、読書をするようになったんですが、小説を書くようになってから、思いついたことを書き留めるにとどまらず、下書きまで始めるようになりました。それでひとまず行き着いたのがスタイル手帳というあり方だったわけです。
スタイル手帳のいいところは何といってもその軽快さだと思っているんです。立っていても書ける、さっと取り出して書ける、これが重要なポイント。そういう意味ではPalm機も捨てがたいんですが、文字入力がいけない。大昔にワープロ専用機を買ってからというもの、私は入力に関しては絶対的にキーボード派です。手書きなんていけない。Palmを使おうとしない最大の理由はそこにありました。
さて、PERSONAに切り替えてからはこの起動の速さが快感になりました。さすがに立って開くのはちょっと無理でしたが(メールチェックぐらいはできますが)、座ってからPERSONAを取り出して開く、この間30秒たらず、もちろんPERSONAは起動している。通常のOSではこうはいきません。MacintoshでもWindowsでもマシンのスイッチを入れてからデスクトップ画面になるまでの長さはよく知っています。それまでのトラブルにも無論、よくお目にかかっていました。しかしPERSONAにはそれがありません。さっと起動、さっと入力。それはMacintoshとかに比べればできることには限りがあります。でも軽い、軽快、持ち歩くにはこの利便性はすごく有利でした。飽きやすくて面倒くさがりなのでスケジュール帳とかはすぐに使わなくなりました。でもシステム手帳代わりとしてはすでに期待以上の働きをPERSONAは見せていました。どこでも座ったら広げる。ぱっと起動、さっと入力。
大したやつじゃん、おまえ。すっかりPERSONAは、手放せない愛機となったのです。
この項終わり。