本厚木シネマフェスティバル、第１弾。評判がいいのでシネフェスに絶対に来るだろうなぁと待ってました。予想どおり。
1950年代のフランス。雪に閉ざされた大邸宅に、クリスマスを祝う家族が集まった。しかし、一家の主マルセルが殺され、邸宅は電話線は切られ、車は動かず、陸の孤島と化す。邸宅に集まったマルセルの妻ギャビー、その母マミー、妹オーギュスティーヌ、長女のスザンと次女のカトリーヌ、家政婦のマダム・シャネルとメイドのルイーズ、マルセルの妹ピレットの８人の女たちは、和気あいあいとした気分から一転して互いへの疑惑を募らせる。その結果、それぞれの思惑や事情、秘密が次第に明らかになっていき、いったい犯人は誰？
密室の推理劇というおもしろさもありますが、８人の女たちのキャラクターが、おもしろいです。しかも監督が、「好みの女性？ 一家の主を殺害した犯人だよ」なんて言ってるものですから、その詮索なんぞもしてみるわけなのですが、一筋縄ではいかんすよ、この監督。たきがははピレットがけっこう好きだった。一人ひとりに歌って踊るナンバーがあるのですが、彼女のシーンが好きだったな。あとは途中までで見逃したまんまの「美しき諍い女」のルイーズも、妖しい魅力で良かったですね。
単純にお薦めします。フランス映画らしいおしゃれさもいいです。
（了）