「ちゅらさん」で一躍有名になった、平良とみさん主演の沖縄の映画。「〜だぁ」と語尾の上がる沖縄弁と三線(蛇味線のこと。蛇三線という言い方はあまりしないらしいです)の音も心地よく、さわやかな恋物語。
本土から故郷の島に帰ってきた奈々子は、おじぃとおばぁの家に転がり込んだ。幼なじみは結婚を迫るけれど、彼女はおじぃが拾ってきた青年、福之助に心ひかれる。島に流れるゆったりとした時間、けれど、おばぁ、ナビィだけがどこかそわそわと落ち着かなくて...?
沖縄の良さを堪能できる映画です。都会とは違う時間の流れ方をする、居心地の良さを味わえる。その優しい物言いや、どこかノスタルジィさえ覚える民謡も気持ちよく、沖縄っていいなぁと思います。けれどその裏には、県土の50%以上が米軍基地に接収されていて、今もその犯罪に悩まされる沖縄の姿もあるはずで、そういうことを知らずにこの映画を見て「沖縄っていいね」では済まされないのだとも思いました。
(了)