へなちょこポーランドを行く 前置き

へなちょこポーランドを行く 前置き

最初に行った外国がポーランドでした。と言うとみなさん判で押したように「えー、何で?」とおっしゃる。ちょっと付き合いが長かったりすると「私らしい」とおっしゃる。そういう人たちの描くポーランド像がいかなるものかは知らないんですが、たぶんに「元社会主義国家(2001年10月03日現在、連帯がぼろ負けしちゃったという記事を読んだので「元」が取れちゃうかも?)」「各地にホロコーストの痕が残る」ということから、とっても暗いイメージをいだかれているのではないかと思うんです。

そんなことはない

ポーランドはいいところなんだぞ。ワルシャワとクラクフしか行ってないけど、いいところなんだぞ。

例えばクラクフ。ポーランドでも一等観光地。ここに残る広場はなんと10世紀のものっていう歴史的なところ。町を歩いていても、いわゆるファンタジー的なヨーロッパみたいな光景に出くわす。町は決して大きくはない。18世紀までポーランドの首都だったというけれど、とっても歩きやすい。町のなかを歩いているだけでも楽しい。郊外にはヴィエリチカという今も現役の塩鉱山と、悪名高いアウシュビッツ・ビルケナウ(世界的に有名な「アウシュビッツ」「ビルケナウ」という地名はドイツ語読みです。ポーランド語ではそれぞれ「オフィシエンチム」「ブジェジンカ」となります。お間違えないように。でも絶滅収容所を指す時は意図的にドイツ語読みです)絶滅収容所跡がある。これだけでも行く価値がある。

しかしポーランドはあんまり人気がない。団体客には一度も会わなかったし、「東欧ツアー」と言ってもポーランドが入るのは10回に1回もない。うちには毎月旅行会社のツアーパンフレットが何種類か送られてきますが、20回に1回もないかもしれない。それほど人気がない。

いいとこなのになぁ。

なにが気に入ったかと言われましても、こうだ! みたいなポイントがないんですが、けっこう肌にあうとね、思いました。居心地がいいっていうか。なんかいて飽きない。行きたいところに行ってるんで、どうも場違いかもって思ったこともありませんが。

[ へなちょこ写真集を見る? | へなちょこ旅行のトップに戻る ]
[ トップページ | 小 説 | 小説以外 | 掲示板入り口 | メールフォーム ]