ジョン=ローン

理想が歩いている ジョン=ローン

のっけからミーハー丸出しなタイトルです。

でも一言で言うとそんな方。なにもしないでも、ただそこにいらしてくれればいい。立って微笑まれたら、きっと天国にも行けるでしょう。

なにがミーハーだと言って、この方を好きになったのは映画じゃなかったのですね。忘れもしない銀座シネスイッチで、往年のハリウッド女優特集を組んでまして、それが10年も前のこと。本編の前に予告編が流れる。映画の予告編に混じって流れたのは、資生堂デ・ナリのコマーシャル。旅人はジョン=ローン、そこは(なぜか)ギリシアの片田舎。人っ子一人いないような街道をとぼとぼと歩いている。彼を追い越していくのは少女が操る荷馬車。少女ははにかみながらも旅人を御者台に乗せてあげて、そのお礼に旅人は微かに微笑んで、マフラーを少女の首に結んであげる。

たったこれだけのシチュエーションで好きになる奴ってそうそういませんな。一目惚れってやつです。おかげでその後見たタイトルはしっかり忘れたけれど、何回か通って毎回そのコマーシャルだけで幸せでした。テレビでもやりました。別のバージョンがあって、こっちはギリシアの港町。ジョン=ローンは船長さんだけど、天候が荒れ模様で船が出せない。「今日は一杯やろう」と船員さんに声をかける、というシチュエーション。でもそんなに好きではなかったんです。これも男っぽいんですけどね、最初のシチュエーションでノックアウトされてるからな。

だから、この方は俳優さんってイメージはあんまりなくて、見た映画も「ラスト・エンペラー」と「チャイナ・シャドー」だけなんです。いきなり番外かぁ。

今度、「ラッシュアワー2」に悪役で出演されてるそうです。うっふっふっふっふ。いい男は何を演ってもいいのだ。特に悪役がかっこいい男はおいしいのさ。

最近オークションにはまりました。デ・ナリのテレカとか出てて、理性が吹っ飛んでおります。

(了)

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