けものがれ、俺らの猿と

けものがれ、俺らの猿と

日本、2001年
監督:
出演:佐志(永瀬正敏)、椿山(小松方正)、田島(鳥肌実)、義父(車だん吉)、お猿のアンジー、ほか
音楽:
見たところ:渋谷シネクィント

 三輪車を佐志の家に投げ込んで高笑いで去っていく女子高生。

佐志の家に棲息する、ゴキブリよりも大きな食肉虫(でも蚊帳は破れない)。

ゴミ処理場に過敏な反応をする町の人。

素麺くわえた少女の群れ。

ツートンカラーの大仏。

命がけでバーベキューをし、命がけで俳句を作ってる田島という男。

ミルクセーキだけに反応する喫茶店のおばちゃん。

大物プロデューサーなんだけど、都合が悪くなるとせき込む椿山。

しょっぱなからなんか不条理。思わず「馬鹿にするんじゃねぇ」なんて佐志に合わせてつぶやいちゃう。

先が全然読めなくて、お猿のアンジーだけがなんかまとも(あ、これじゃ佐志と同じこと言ってる!)。

永瀬さん、楽しそう(「わーいわーい、仕事だ仕事だ」なんて踊ってるところとか)。この人を最初に見たのは「息子」でだったけど、きっとこっちのが本性に近そうな気がする。なんか全然わからない。でもこのパワーに圧倒される。

こういう映画は一日に一本しか見られません。疲れた、でもおもしろかった。

(了)

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