幻の童謡詩人と言われた金子みすゞの半生、詩が雑誌に載り始めた二十歳前後から自殺する日まで描いた文芸作。
居眠りしかけました。時々あります。クラシック・コンサートなど弱いです。一等好きな「アランフェス協奏曲」、ギター奏者は「禁じられた遊び」の作曲と演奏で有名な故ナルシソ=イエペス、でも寝た。寝られた。ごめんなさい。それ以来、クラシックは行きません。絶対に寝るもん。映画もあります。「スペシャリスト 自覚なき殺戮者」、「モロク神の肖像」、「みすゞ」が三本目か。くぅー。
詩はいいと思います。優しい眼差しが伝わります。「小鳥と鈴と私と、みんな違って、みんないい」なんていいフレーズだ。言葉にリズム感があります。でも寝るのか。
ただ、一点だけ譲れないところがありました。登場人物の自殺する話、駄目なんです。理解できない。「生きろよ」、「生きてくれよ」と思っちゃう。自殺というすべてを絶つ結末ではなくて、希望を見せてもらいたいと思うのです。作り物の映画だからこそ、希望を絶ってしまわないでほしいと思うんですけどね。
(了)