白い船

白い船

日本、2002年
監督・脚本:錦織良成
音楽:角松敏生
出演:佐藤静香(中村麻美)、和泉好平(濱田岳)、和泉林太郎(大滝秀治)、和泉寛平(中村嘉津雄)、太田船長(竜雷太)、森脇記者(尾美としのり)、松村恒夫(奥村公延)、他
見たところ:銀座シネ・ラ・セット

 この夏いちばんの期待作、と言いつつ、終映直前まで引っ張ってしまいました。たきがはの大好きな大滝秀治さんが出ているというので、もうそれだけで期待十分。脇も主も、いい役もいやな役も悪役もなんでもこなせる名俳優ざんす。

予告見た時からの期待通り。出演陣も見ていただければわかるように、芸達者な方々で脇かためて、主役の静香先生と好平少年がすがすがしく好演。「子どもも大人もピュアだ」って台詞の通り、字で書くと他愛のないことなのに、心洗われるような感動に、涙腺ゆるみっぱなし。

特にクライマックス、子どもたちを乗せて通るフェリーに、町の大人たちが漁船で大漁旗掲げて、ただ手を振り合うシーンの美しさには格別のものがあります。町中総出で、港から家から畑から手を振る。こんなに気持ちよく泣けたのは久しぶりのことでありました。

おかげで、いつもなら東京行くと映画のはしごは当たり前のたきがはも、この感動はまんまにしておきたいなーと思って、この1本だけで帰りました。8月末から関内アカデミーで上映予定。

どーでもいいことなんですが、脇役の尾美としのり氏、考えてみたらデビュー作「火の鳥」からリアルタイムで知ってんだよね。なんか、時の流れを感じさせられるんですわ。

(了)

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