この夏いちばんの期待作、と言いつつ、終映直前まで引っ張ってしまいました。たきがはの大好きな大滝秀治さんが出ているというので、もうそれだけで期待十分。脇も主も、いい役もいやな役も悪役もなんでもこなせる名俳優ざんす。
予告見た時からの期待通り。出演陣も見ていただければわかるように、芸達者な方々で脇かためて、主役の静香先生と好平少年がすがすがしく好演。「子どもも大人もピュアだ」って台詞の通り、字で書くと他愛のないことなのに、心洗われるような感動に、涙腺ゆるみっぱなし。
特にクライマックス、子どもたちを乗せて通るフェリーに、町の大人たちが漁船で大漁旗掲げて、ただ手を振り合うシーンの美しさには格別のものがあります。町中総出で、港から家から畑から手を振る。こんなに気持ちよく泣けたのは久しぶりのことでありました。
おかげで、いつもなら東京行くと映画のはしごは当たり前のたきがはも、この感動はまんまにしておきたいなーと思って、この1本だけで帰りました。8月末から関内アカデミーで上映予定。
どーでもいいことなんですが、脇役の尾美としのり氏、考えてみたらデビュー作「火の鳥」からリアルタイムで知ってんだよね。なんか、時の流れを感じさせられるんですわ。
(了)