惑星ソラリスの開発を目指し、設けられた宇宙ステーションで事故が起こる。一度は第一線から身を引いたケルビンだったが、宇宙ステーションへ赴く。そこにはスナウト博士、サルトリウス博士、ケルビンの友人ギバリャンがいたはずだったが、ギバリャンの自殺を告げられる。3人のほかには誰もいないはずのステーションに出没する女性。ケルビンの前にも10年前に服毒自殺を図った妻のハリーが表れ、一度は彼女をロケットに乗せて葬ったケルビンだったが、また何事もなかったかのように表れたハリーを今度は消すことはできなかった。スナウト博士らは彼女たちを"お客"と呼んで、その原因がソラリスの海に投射したX線のためだと知っている。しかも彼女らは人間ではなく、不安定なニュートリノがソラリスの磁気で安定した、人間の深層意識の物質化にすぎないと言うのだ。そしてケルビンの脳図を投射されたソラリスから"お客"は来なくなり、海に島も生まれつつあった。人類はソラリスの開発を断念する。ケルビンも地球の両親のもとに戻ったかに見えたが、そこはソラリスに生まれた島の上だった。
わかりにくかったらすんません。ケルビンがステーションに行くまでが妙に長くてたきがは、沈没しておりました。でもステーションに行ってからは話も俄然おもしろくなります。
映像詩人と呼ばれるだけあって、美しい画面です。こういう映像的なSF映画って最近なくなっちゃったかも。
(了)