たきがは、厚木シネマフェスティバルの最中に都合3回、この映画の予告を見ました。見るたびに1つ1つのシーンに泣かされまして、なんというか、その後見る映画に没頭するのに、まず「山の郵便配達」の感動を忘れてからでないと駄目でした。その余韻は、実際に本編見るまでずーっと続いてて、初回でこんなに泣かされなかったのに、どうしたのだろうと思ったほどです。
これはもう、物語を知っているからだろうなと思います。最初はぎこちない会話をする父と子が、このわずか3日間の旅程で交わす、ごく自然な愛情とお互いへの敬愛とがわかっているので、今度はその過程に涙するのだろうなと思いました。仕事を息子に任せることに不安を覚えていた父親、父の存在を疎んじていたような息子、まさしくキャッチコピーの通り、「人から人へ 心から心へ」確かに手渡されてゆく愛情に感動させられるのでした。
(了)
お父さん役のトン=ルゥジュンさんの「紅いコーリャン」横浜・黄金町のシネマ・ベティで上映予定。息子役のリィウ=イェ氏の新作情報も伝わってきました。