銀座の?へ | |
アイアコス | 「導かれし者よ、・・・ ・・・何をなげき悲しむのか? 最後の時が、始まろうとしている時に この世界のとじられた扉が開かれ、 新しい世界の誕生の時が 来ようとしている時に・・・・ |
飛鳥 | 「俺は自分の手でうばい去った! たった一人の弟の命を・・・ |
アイアコス | 「彼は自ら望んで、転生をしたのだ。 魔神に転生する事を望んで・・ おまえか、聡のどちらかが 魔神に転生する事になるのだ。 聡はそれを知って、自分が魔神に なろうとした・・・ |
アイアコス | 「まだ、解っていないのか? 彼が生贄をささげたのは、 悪魔たちの王として転生を始め、 魔神としての資格を得るためなのだ |
飛鳥 | 「俺は、魔神などには なりたくもない!! |
アイアコス | 「魔神は最後の時空に転生してくる! 誰がなるわけでもない! |
飛鳥 | 「では、俺の事は放っておいてくれ! 俺はこの世界で、生きて行くことしか 興味がない |
アイアコス | 「そして、死んだ後に転生するのか? 飛鳥、いずれにせよ運命から逃れる事は 出来ないのだ。 それでもお前は他の人間のように この世の安楽を追い求めようと 言うのか? |
アイアコス | 「よかろう、飛鳥! 自身の道は自身で決めるがよい。 この世に残り、この世界の最後の時を 受け入れるのか? それともこの世界の運命を自らの意志で 決めるのかを・・ 月が地平線にしずむ時まで、 その祭壇の上に魔界に通じる扉を開けて おこう。 世界の最後の時に通じる扉を!! |
(アイアコスは去る) | |
魔界に行きますか? | |
(はいと答えると) | 魔界へ |
意識 | 「弥勒飛鳥よ・・・あるいは ・・そう呼ばれていた命よ・・・ ・・我が言葉に耳をかたむけよ・・ |
飛鳥 | 「・・・・誰だ!? |
意識 | 「全ての時空に存在する命・・・ ・・・名前を持たない生命・・・ |
飛鳥 | 「・・・・どういう意味だ!? |
意識 | 「意味を持たない存在・・・ ・・言葉や意識を離れた生命 |
意識 | 「人間は・・・ 生まれた時から死ぬまで、その命を 幻想の中にとじこめて生きる。 人間の生命は・・・ 声にまどわされ、光にまよい、肉体に とじこめられて命を終える |
意識 | 「飛鳥よ幻想の扉を破り、 命の本来の姿に目覚めよ! 世界には始まりも終わりもなく、 命もまた永遠の時を生きる |
飛鳥 | 「・・人間は必ず死んで行く・・ |
意識 | 「そして、新たな命を獲得する・・ ・・新しい幻想の世界が始まる・・ |
飛鳥 | 「この全てが幻想だと言うのか? ・・意味の無い世界だと? 俺たちが戦って来た戦いも 全て幻想だったと |
意識 | 「そうだ!現実の世界や肉体がうみ出す 幻想の世界なのだ。 人間の生命はその幻想にまどわされ 肉体さえも傷つけながら その中にとじこめられている。 お前が戦った悪魔も その幻想の中で生まれ落ち、その幻想の中で世界を造り出していた |
意識 | 「お前の命は、再び肉体に宿り 新しい幻想の世界を作り上げるだろう |
飛鳥 | 「・・・・・・・ |
意識 | 「それが、どういった世界であれ 命の輝く力によって生まれた事に 違いはないのだ・・・・・ そして、それが・・・・ ・・・お前が生きる世界なのだ |
飛鳥 | 「・・・魔界・・・・ |
(魔界へ) | |
アテナ | 「私は魔界の女王アテナ・・ ・・裏切りの時を過ごし ・・・傷ついた魂をとおして 命の変転を見る事を役目とする者 |
アイアコス | 「アテナ様、お久しゅうございます |
アテナ | 「アイアコス・・ |
アイアコス | 「ようこそ我が神殿へ・・・・ ・・・やはり・・・ ・・お見えになりましたな・・ |
飛鳥 | 「・・・・・・ |
アイアコス | 「・・・・・・・・ |
飛鳥 | 「私には、よく解らない・・ ・・自分が何の為に・・・ |
アイアコス | 「解っております。 時の始まる前に交わされた契約の通りに お戻りになりました |
飛鳥 | 「・・・・・・・ |
アイアコス | 「どうやら、未だ転生の時ではないよう ですな・・・ だがこうして魔界にもどられたからには その時も遠くないはず。 ・・・・・目覚めの前にこの魔界で くり広げられる戦いに参加されるのが 良いでしょう |
飛鳥 | 「魔界でも戦いの場があるのか・・? |
アイアコス | 「転生をくり返し、 魔界まで降りて来た命の 最後の転生を目指した戦いが・・・ |
飛鳥 | 「・・・・・解った・・・・ |
(いいえと答えると) | 銀座の?へ |