ロビンさんが悪役やっているというので見に行った映画。ホラーかと思っていたら、「ヒューマン・サスペンス」と言いたいような内容で、予告が合ってないと思います。ちなみに「インソムニア」とは不眠症のこと。どこでも眠れるたきがはにはまるで縁のない話だなー。
アラスカで発生した殺人事件のため、ロサンゼルスからやってきたドーマーと相棒のハップ。迎えに来たエリーはドーマーを尊敬する若い刑事だ。事件は17歳の少女の死体が、身体をきれいにされ、爪を切られてゴミ捨て場に全裸で捨てられていたこと。早速捜査を開始するドーマーは地元の警察が見逃していた証拠から犯人像を特定していく。しかし、犯人をおびき寄せた際、深い霧のなかでドーマーは誤ってハップを射殺してしまい、それを犯人のせいにしてしまう。ロス警察では内務の手が入り、ハップはドーマーを裏切ろうとしていた矢先だった。陽の沈まないアラスカで眠れないドーマー。毛糸のセーターにたれた血のイメージが交錯する。そんな時、ドーマーのもとにハップ殺しを目撃した、少女殺しの犯人から電話が入る。犯人のフィンチと会うドーマー。そしてハップの死を調べるエリーは、徐々にドーマーの証言に矛盾のあることに気がつくが...。
この不眠症って感覚に共感できないとつまらないかも。横になっているとはいえ、6日間も眠らないとはしんどいですねぇ。しかし、さすがはアル=パチーノ、眠れなくてだんだんおかしくなってくるドーマーは説得力があります。
切れ切れの映像もだんだんつながってくるので、後の方で「あれはこのシーンのことだったのかー」とか気づいたりする辺りは「メメント」の監督らしく、見せ方がうまいな、と思いました。そう、「メメント」の監督だったんですよ。言われるまで気づかないやつ。
肝心のロビンさんの悪役が、たきがは、いまいち物足りなし。小悪党ぶりから豹変するラストとか、「やっぱりね」という展開で、怖くなかった。やっぱりポイントはここだろうと思ったんですが、どうでしょうか。
(了)
追加情報。この映画、ハリウッドのリメイクでした。「キス★キス★バン★バン」のフィリックス役のステラン=ステルスガルドさんがドーマー役って聞いたんだけど、見比べてみたいなぁ。
見比べました。DVDで借りてみましたが、タイトルに相反して、大変眠たい映画でした。わっはっは。