やっと見られたよ〜ん。2年越しの見たいは長うございました。韓国風ファンタジー。「銀杏のベッド」の続編だそうですが、どこがつながってるのかパンフを読むまでわかりませんでした。でもRPGみたいでおもしろかったす。けっこうこういう荒唐無稽な話は好きなんす。なんというか、ロマンです。
神山の元で暮らすファサン族とメ族が争い、メ族は神山の怒りを買って荒野に追われた。それから数百年後の物語。メ族の族長スは、ファサン族の族長ハンとのあいだに娘ピをもうける。それはメ族の復興を願うスが、神山の呪いを解く天剣を得るためにピを生け贄に捧げようとしてのしてのことだった。スの裏切りを知ったハンはピを連れて孤独な逃亡生活に出るが、若いジョク・タン・ヨンに助けられたのを機に、ピをファサン族に預けていく。ファサン族として育てられるピだったが、神山の呪いを受けた彼女を巡り、ファサン族とメ族の間に新たな戦いが始まろうとしていた。
主人公がピとタンだと思うんです。正当なルートを行くんで。ただ話の比重は原題の通り、タン・ジョク・ピ・ヨン・スにばらけてしまっているので、そこが俯瞰的に全体を眺められるRPG的おもしろさであり、この映画の弱点でもあると思います。
ヨン。悲劇のヒロイン。凛として格好良くて強くて美人。大好きなキム=ユンジンさんがはまり役で、それだけに「シュリ」のイ=バンヒ役が重なりつつ、もっと幸せになってほしかった。
ジョク。お馬鹿さん大将。言うか。ソル=ギョング氏、かっこいいです。もっとクールな役かと思いきや、脇になっちゃいましたねぇ。
ス。影の主人公。単なる悪役じゃないところがつぼ。敵役でもこういう信念ある人はかっこいい。役柄がけっこう好きなタイプ。
タン。ヒーロー。知らない俳優さんだったけど、いい男す。ただ、最後までいい人に徹しちゃったので、それが残念でもあり、ヒーローの条件でもありますね。
ピ。悲劇のヒロインその2。個人的にはもっと運命と戦ってほしかった。たぶん、それが好きになれない理由。そんなに簡単に運命受け入れんなぁーっ! スに肩入れしちまうぞ。
仕掛けがちょっと古いところもありましたが、個人的にはおもしろかったです。カン=ジェギュさん、早く次のメガホンとってくれい。
(了)