李連杰の香港時代の代表作「ワンス・アポン・ア・タイム」シリーズ。李連杰の出演作では個人的にはこれがいちばん好きです。弱きを助け、強きをくじく、実在の英雄、黄飛鴻(ワン・フェイフォンと読みます)を主人公にしたシリーズもので、中国では映画だけじゃなくて舞台にもたびたび取り上げられていたという人気者だそうです。
時は清朝末期の混沌とした時代。流浪の医師にして稀代の拳法家でもある黄飛鴻が、混乱に乗じて暗躍する秘密結社の陰謀を打ち砕くという簡単明瞭なストーリー。黄飛鴻は、時に優しさとユーモア、時に厳しさをもって敵と戦うのでした。
そう。私が李連杰を好きなのは、その飾らない人柄のにじみ出るキャラクターであります。二枚目半と言いますか、ブルース・リーみたいに両目がつり上がりっぱなしじゃないし、ジャッキー・チェンみたいに三枚目すぎない(ファンの人、ごめんね)。決める時はびしっと決めるし、でもさりげないユーモアも見せてくれる。そういうところ。
となると、ハリウッド進出後の彼の出演作よりも「ワンス・アポン・ア・タイム」のがいいって理由もおわかりですね。なにかが足りない。そう、李連杰の人柄まんまのようなユーモアであります。「リーサル・ウェポン4」が好きなのは、悪役やってかっこよかったから。一流の俳優と呼ばれる人の絶対条件なんですよ。独断と偏見だけど。
(了)
ごめんなさい。タイトル間違ってました。「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」とごっちゃになってたみたいです。なんて恥ずかしい。他の同名シリーズはなぜか「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ」ってなってたりするんですけどね。