命のつぼみの国
ユリの宮殿の庭園
ガオ
ここが…命のつぼみの国…。
ベルベル
…サーラ姫が住む、ユリの宮殿よ。
ガオ
…勇者、とうとう、ボクたち、命のつぼみの国に着いたよ。さあ、行こう。
ベルベル
ガオ、わたし、ここでおわかれしなくちゃいけないわ。
わたし、ほんとうはこのユリの宮殿の花の妖精なの。あなたが無事に勇者をつれて来れるようにおともをしなさいと、サーラ姫から言いつかってたの。いろいろ失礼なこと言ってごめんなさい。
ガオ
…ベルベル。
ユリの宮殿入口
ヨシュア
ガオさん、ボク、ここで待ちます。
ガチャ
わたしもここで。
ユリの宮殿 サーラ姫の間前
クジャク
サーラの呪文をならべなおせば扉は開きます。
（ヨミガエリタマエ・・・サーラ）
ガオ
勇者よ、ボクの役目はここまでです。サーラ姫のトゲをぬくことができるのはただあなたひとり。サーラ姫を救い、すべての世界をお救いください。
（はい）
ガオ
…勇者よ、あとはたのみます。
（いいえ）
ガオ
…勇者よ、これはゲームではありません。サーラ姫の命がおわるとき、あなたの住むヒトの世界もほろびるのです。
…どうか、サーラ姫をお救いください。
（いいえ）
ガオ
勇者よ、これはゲームではありません。どうか、サーラ姫をお救いください。
（「いいえ」を選択した場合、ガオの台詞を繰り返す）
ユリの宮殿 サーラ姫の間
クジャク
サーラ姫のおそばに。
サーラ
…勇者よ、命のつぼみの国へよく来てくれました。
勇者
命のつぼみの国の姫君サーラ姫さま。わたしはここまで旅をして来ましたが、まだあなたのむねにささったトゲをぬく方法を知りません。
サーラ
あなたはもう、サーラのトゲをぬいてくれたのですよ。扉をあけてあなたがこのユリのつぼみの間に入ってきたとき、わたしのむねに深くささっていたトゲがぬけました。あなたこそが、わたしの長く苦しかった病の薬だったのです。
ヒトの世界、愛をココロに持つ国から来た勇者よ、あなたのぼうけんにかくされた、もうひとつの指名をお話ししましょう。
わたしのむねにトゲをさしたのはメルヴィルではありません。メルヴィルもまた、命の世界に生まれたもの。このムネにトゲをさし、命の国々がほろびることをのぞんだのは、命の外がわの国です。勇者よ、やがてわたしはすべての命をまもるために命の外がわの国と戦わなくてはなりません。わたしは、わたしの軍をひきいてどんなこんなんにもまけずに立ち向かう勇気ある将軍をさがしていたのです。
…今、あなたをその将軍にえらびました。いつか戦いが始まるとき、勇者よ、あなたをふたたび命のつぼみの国の将軍としてえらびましょう。その時、もう一度ここに来てくれますね？
（いいえ）
サーラ
命の外がわの国は強大です。その時、もう一度ここに来てくれますね？
（はい）
サーラ
ありがとう、勇者。
デーモンリッジをこえたものは元の世界へもどることができません。わたしが、あなたとあなたの騎士たちをそれぞれの世界へ送りとどけましょう。さようなら、ヒトの国から来た勇者よ。
ユリの宮殿 サーラ姫の間前
ガオ
さよなら、勇者。ガチャとヨシュアは一足先に自分の世界に帰ったよ。ボクはこれからトランジェルダにもどるよ。キララノキョウカに会いに行くんだ。
…勇者よ、またあなたに仕える時が来るまで。さよなら、勇者。
いよいよ最後の国ですが、ここはほとんどガオたちが勝手に動くので、愛をココロに持つ国同様、プレイヤーは見てるだけです。もともとこのゲームは、続編が予定されていたようですが、売り上げがかんばしくなかったせいか、その存在そのものが没りました。サーラ姫の台詞に、命のつぼみの国、全ての命のみなもとの姫とは思えないような勇ましい台詞があるのもそのせい。できたら、ここで美しくまとめて欲しかったなぁ、と思います。命の外がわの国という言い方をしても、ウィンダモスでバララートがガチャを諭したように「命を奪ってはならない」という姿勢を一貫して通し続けたゲームだけに、ギヤマンの死が印象深いのであります。
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