「エルテイル・モンスターズ」では、プレイヤーが操るキャラクターは終始一貫してジャンジャックのみで、パーティを組むことはありません。NPCである他のキャラクターは、RPGではオーソドックスな役割で、プレイヤーにヒントを示す、アイテムをくれる、雑談をする、敵である、となっています。
またアイテムの売買や装備もこのゲームにはなく、「アイテム屋」でもらえる物は、セルトランド島にある5つの町に移動できる、「旅人のつばさ」というアイテムのみ。HPやMPを回復させたり、戦闘中に補助的に使えるアイテムは、すべて宝箱から回収する、モンスターが落としていく、NPCからもらう、という手段に頼るしかありません。装備がないので武器や防具も存在しません。
特に重要なのがHPを回復させるアイテムです。魔法による回復はある程度レベルが上がらないとできないことと、その回復量が大したことないので、ボス・クラスの強敵と戦う場合には必須アイテムとなるからです。この点は攻略の上でいちばん重要なことです。アイテムなしでボスに勝つのは不可能だと言ってもいいでしょう。しかし、モンスターがアイテムを落としていく確率は通常のRPGよりもかなり高めなので、その点のバランスはいいです。それでも、無尽蔵にアイテムが使えるわけではありません。
水の精霊レベルが40以上になると使えるドレイン・マジックがあれば、実はアイテムなしでも攻略は難しくありません。
プレイヤーの分身たるジャンジャックの能力値は、HP、MP、Def、Agiの4つと、魔法を使う際に重要な地水火風の各精霊レベルのみで、いわゆるキャラクターのレベルという概念はありません。
各能力値は、各々対応する行動をとることにより上昇していきます。
といったように、おおむね戦闘をしていれば各経験値が少しずつ貯まっていき、レベルアップするとジャンジャックの身体が光って、能力値が1つ上がり、また次の経験を積んでいくのが「エルテイル」における経験システムです。
ただし、精霊レベルだけは経験値が1つしかなく、レベルアップは4つの精霊レベルのどれかを上げていくことになります。この精霊レベルの振り分けから、ゲームは始まっています。精霊レベルの振り分けが、ゲームの難易度を左右しかねません。
また隠れた能力値として直接攻撃力があって、魔法を使わないで杖で殴ってばかりいると、肉体派のジャンジャックがいつの間にかできあがるようになっていますが、結論から言うと、これはかなり不利な展開になります。肉体派のジャンジャックでもマモンを殴れます。