軽い気持ちで出かけると大変、ブルーケイブはけっこう複雑で長いダンジョンです。まずは宿屋できちんとセーブしてから出かけるとしましょう。ただし、イグジットの呪文は有効なので、万が一の時にはララプールの町に帰ってしまってもいいかもしれません。例によって経験稼ぎにもなりますし。いや、ブルーケイブってそれぐらい辛いんですよ。
ブルーケイブの入り口は滝の裏の祠のようなところにあります。そこの魔法陣に乗るとブルーケイブに飛ばされるという仕掛けです。中はまるで水晶のように半透明の岩で覆われた洞窟、最初からいきなり道が二つに分かれています。
「エルテイル」ではこういう分岐のあるダンジョンは珍しいのですが、親切にも正しい方向に矢印があります。ブルーケイブには途中でこういう分岐がいくつかあるのですが、あるところを除いてはみな指示があります。矢印とは違う方向に進むとほとんど行き止まりですが、精霊がいたり、宝箱が置いてあることもあるので、行っておいた方がいいでしょう。
ブルーケイブではほとんどのところでモンスターが出ます。モンスターの色はいずれも青系で、ここでしか遭えないやつらばかりです。
いちばん出やすいのがスコーピオン、青白いさそりで、遠距離だとホーミングアロー、近距離だとウォーターピラーという、相反する領域を使う変わり種。
宝箱のモンスターはミミック。ウォーターウォーキングという、ウォーターピラーが遠くにまで届くようになった呪文を使いますが、常に単独で出現するのでそれほど苦戦しないモンスター。
青いブラッディジェルとも言えるのがサウザンドアイ。その名前ほどじゃありませんが、とにかく目が多いです。ホーミングアローを使いますが、ブルーケイブに出現するモンスターのなかではHPが高めでけっこう苦戦させられます。時々ヒーリングも使うので、集中的に攻撃して倒したいモンスター。
青い芋虫はクローラー。近距離だとウォーターピラー、遠距離だとアイスナイフを使いますが、それほど苦戦した覚えがないのは大したダメージじゃなかったからでしょうか、あんまり遭わなかったからでしょうか。
テンプティーと同種のモンスターはピクシー。技はウォーターウォーキングのみですが、ひらひらして射程に収めにくいところは相変わらず。
ブルーケイブを降りきると、全体は大きな洞穴で下には地下湖、通路だけが蟻の巣のように伸びたところに出ますが、ここは迷いやすいです。基本的に迷わない「エルテイル」のダンジョンでもここだけは例外。特に宝物と精霊を全部回収しようと思うと、自分の居場所をすぐに見失ってしまいます。またここにはタスクハザードでおなじみのスカルバットばかりがよく出ます。
もう1本の道を昇ってゆくともはやモンスターにお目にかかる率は減ります。エポナが隠れ住んでいるところはもうすぐです。
エポナは精霊使いです。この精霊使いと、精霊僧との言葉の違いは不明でした。エポナはジャンジャックの大いなる運命を見抜き、「レノス湖の精霊使いからウォータージュエルを借りておいで」と言います。たったそれだけの用でブルーケイブを通らせたのか、なんてことは言いっこなしです。ジャンジャックは素直に示された道を進むだけです。
しかし、レノス湖に飛ばされるはずの魔法陣は、なぜかレノス湖を根城にしているという海賊キリアクの船上につながっています。取扱説明書によりますと、レノス湖はセルトランドの外洋とつながっている湖なので、このキリアクもセルトランドの外から来た人間だそうです。世界は広いのですね。
彼らもレノス湖の風が止まったことで難儀していると言いますが、船はレノス湖の中央にある小島に流れ着きます。そこの小屋にいる巫女のコロンの話によりますと、ウォータージュエルはだれかに盗まれたらしいのです。キリアクは彼女と話しているだけですし、しょうがないので外に出てみましょう。
このレノス湖が実に危険きわまりないところであります。わずかな間にモンスターが出るわ出るわ。道は上に続いていますが、その短い道でさえモンスターに遭遇します。
小島の上には魔法陣がありまして、乗ってみると湖のなかに飛ばされます。道は一本道ですが、いよいよ長かったこのイベントも終わりに近づいています。
湖の底にはネプティーという女がいて、自分の結界が破られたことには驚きを示しますすが(コロンがウォータージュエルを取り返せなかったのもそのためです)、ジャンジャックの持つ2つの宝石も一緒に奪っていこうと言われます。もちろんそんなことさせられるわけがありません。さあ戦闘です。
ネプティーは泡ぶくで攻撃してきます。水のなかにいるように水の呪文には抵抗します。ここはひたすらロックで攻撃です。意外なようですが、ボス戦のように単体相手の戦闘では、ロックとウォーターピラーがいちばん強力なのです。「はちみつパン」を頬ばりながら、根気強くロックを打ってやりましょう。ロックならばMPを使い果たす心配もありません。
ウォータージュエルを取り戻したら、一度小屋に戻ります。キリアクはコロンが気に入ったらしく、からかうとおもしろいからたびたび来てやろうと言っていますし、彼女もまんざらではなさそうです。小屋の外の魔法陣からエポナのところに帰るとしましょう。
これで3つの宝石がジャンジャックの手元に集まったことになります。エポナの隠れ家にはララプールの町に帰る魔法陣もあります。ララプールの町に帰ったら、いよいよウエストアングルスともおさらばです。船着き場に行けば定期船が復活して、この船が次はリディーンサバーブに向かう三角の航路をたどっていることがわかります。
リディーンサバーブはセルトランドでいちばん立派な城のあるリディーンの町があるところ。ジャンジャックの旅はまだ続きます。