リディーンサバーブの地図を確認してみましょう。船着き場が西の端、リディーンの町が東端、ヴェラグーントンネルが南東にあります。「エルテイル」のなかではいちばん単純な地図です。
ただし、船着き場からリディーンの町まではなかなか長いですし、モンスターも知った顔、新顔取り混ぜて出現します。ここで「旅人のつばさ」を使うと、いちばん近いのがララプールの町なので、また船に乗ってくるのはめんどうです。船着き場の宿屋を足場にしながら、ここはちょっと無理をしてもリディーンの町に行ってしまうことにしましょう。
と思うのは、「エルテイル」で最強の攻撃呪文、ロックコンボをついに覚えたからです。ロックコンボは地・地・火と3ポイントのMPを消費する呪文。頭上から大岩をどしどし降らせて、モンスターに二度三度とダメージを与えます。その1回のダメージがロックより大きく、地の領域に抵抗のあるモンスターでなければ、ほぼ1度で全滅させることもある、文句なしに最強の呪文なのです。最大の欠点は命中率が案外低いこと。どう数えても10個以上の岩が降ったのにダメージを与えたのは1個だけという寂しい結果もありますが、命中率なんてのは時の運、水の領域に決定的な呪文がないものですから、ロックコンボの最強説は揺るがないのです。コツはモンスターにお尻を向けること、ロックコンボはジャンジャックの背後寄りに大岩を降らすからです。
「エルテイル」では、戦闘フィールドから出られれば必ず逃げられるので実用性はまったくありませんが、水・風・地のエスケープも覚えています。戦闘から逃げ出す手段にはほかに「身代わり人形」という手段もありますが、これも無用の長物かもしれません。
水・風・風のリターンは、最後に立ち寄った町に戻る、「旅人のつばさ」のような呪文。これが最後に立ち寄った宿屋、最後にセーブしたところ、とかだったらもっと実用性は上がるのですが、「旅人のつばさ」をもらいそこねた、なんてことでもない限り、使う必要はまったくありません。
リディーンサバーブではすでになじみのモンスターが新顔に混じって現れます。タスクハザードの強敵ワイバーン、バグベア、ブラッディジェルです。
ワイバーンは2匹で現れることもありますが、ロックコンボを覚えたジャンジャックの前には敵ではありません。大きいと岩も当たりやすいのか、まず1回のロックコンボで全滅するからです。
バグベア、ブラッディジェルも同様、もはやジャンジャックを悩ますことはありません。
新顔のモンスターは3種類、半透明な青色の魚人、フィッシュマンは槍を構えていますがウォーターウォーキングだけ使います。ウォーターウォーキングを使うモンスターは多いのですが、ウィンドカッターと違ってレベルのない呪文なので、ダメージが近遠変わらないのが救い。
他のモンスターといつも一緒で、殻のなかに閉じこもっているのはクライシェル。攻撃する時にちょっとだけ顔と手足を出すのですが、たぶん亀のようなモンスターです。このレベルには珍しく遠距離の攻撃方法を持たず、ひたすら近づいてアイスガスを使います。懐かしのビッグマウスにも似ていますが、見た目よりずっと早いので、こちらだけノーダメージ、というわけにはいきません。
黄色い身体に赤い模様の芋虫はキャタピラー。遠距離だとホーミングアロー、近距離だとファイヤーピラーを使います。しかし、ロックコンボとアイスガスがあれば、もはや攻撃呪文は事足ります。あとは各々のダメージ等を増やすべく、地と水のレベルを上げまくるのみです。
「我が選択に悔いなし」と、ロックコンボのダメージを見た時に筆者は思ったものであります。
やがて海際にそびえる城が見えてきました。セルトランドでいちばん立派なリディーン城です。ここは町としてもいちばん大きいです。どうせヴェラグーントンネルに行かなければいけないことはわかっていますが、リディーンの町ではどんなことがジャンジャックを待ちかまえているでしょうか。