まず遭うのが、どっから見てもミイラにしか見えないインビジブルストーカー。遠距離はロック、近距離だと蹴り、というところがマッドドールに似ていますね。地の魔法に抵抗するので、近づいてウォーターピラー。見た目は火に弱そうなんですけど、ウッドドールという例もあるし、火の精霊レベルが1なので確認しようがありません。中盤になると抵抗力があるというのもだんだん馬鹿にならなくなってきます。地と水のダメージを比べっこしたら、地の方が半分なんてこともざらではないのです。
それから木の怪物トレント。木製というんじゃなくて立木、近遠どちらでもウィンドカッターを使うのですが、近距離のウィンドカッターの方がレベルが高いです。トレントのみならず、近距離と遠距離の攻撃方法が同じ場合、絶対に近距離の方がレベルが高いのが「エルテイル」の常識。その差は終盤では5倍くらいまで開きます。攻撃方法がファイヤーボール、ホーミングアロー(火・風)、ウィンドカッターのモンスターは必ずこのパターンです。これらの魔法はレベルが上がると攻撃回数が増加しますから、差が大きいのでした。幸い、トレントには地の魔法が効果的。離れながらロックを打っていきます。
花の怪物ホットリップスはその名のとおり、火の花です。ホットスチームで攻撃されますが、このように名前に地水火風の精霊が入っているようなモンスターは概して反対する領域の魔法に弱いのが特徴。ホットリップスも例外ではなく、ウォーターピラーで簡単に片づきました。グレンゴーの森でいちばん戦いやすいモンスターです。
そして滅多に遭遇しないのが青いダークゴブリン。ウィンドカッターで攻撃してきますが、HPが低いのでそれほど記憶に残っていません。隅々まで歩くとグレンゴーの森はけっこう広いです。歩きつくしたら、次なる目的地は船着き場です。
しかし、グレンゴーの森で経験を積んでいても、ダーラムフラットのモンスターはまだまだ手強いのです。結局、ダーラムの町に帰りながら、船着き場を目指すという状態がしばらく続きます。旅のあいだに、水の精霊レベルが15でウォーターピラー3、地の精霊レベルが16でロック3を覚えましたが、どっちも劇的に効果の上がる呪文ではありませんから、それほど進展しません。ロックもレベル3ともなると落とす岩の大きさは最大級ですが、縦にだいたい一列に並んだモンスターにしか攻撃できないことは1レベルのころと変わりませんし、ウォーターピラー3で立ち上る水の柱も1レベルの3倍以上にもなりますが、届かなかった空中のモンスターに届くという以上の変化はないからです。
そう、モンスターは空を飛ぶのです。その筆頭が空飛ぶ鶏、コカトリスです。飛行するモンスターはボスも含めて13種類。なかにはこちらの直接攻撃が届かない敵もいまして、たいていはウォーターピラー1の柱が届かないところにいます。
また、「エルテイル」の特徴として、戦闘中に飛行しているモンスターはたいていふらふらしているということがあります。この特性のおかげで、ロックの射程に入ったはずのモンスターがわずかに軌道から外れたり、ウォーターピラーが届かないはずのモンスターがふらふらとジャンジャックに近づいてきたりするのです。コカトリスもそんなモンスターの1つ。近づいてきたところにウォーターピラーを打つのがいちばん効果的。コカトリスの攻撃方法は、遠距離がロックコンボ、近距離がロックシャワーと地の呪文を使いまくりますので、地の領域には抵抗があるからです。
またダークゴブリンよりもずっと強敵のゴブリンも出てきます。ゴブリン自体が強いわけではないのですが、たいていデスハガーやマッドドールと一緒に出てくる質より量戦法なので案外手こずります。攻撃方法自体は、近遠ともにホーミングアローなのですが、気がつくと倒していたというパターンが多かったですねぇ。
そして、ダーラムフラットで最強なのが常に2匹で出てくるモンスター、赤い3つ目の蛇のようなアポピスです。身体の色がちょっと金色っぽいところと、目が水晶のようなところがけっこうきれいなのですが、近遠ともにウィンドカッターを使い、その攻撃力が最高なのです。同じウィンドカッターと言っても、モンスターによってダメージが異なるのは当然というものでして、アポピスはそのダメージが現時点で最高を誇るのです。毎度毎度まじめに戦っているのも楽じゃありませんから、適当に逃げ出すこともありました。
やがて船着き場に近づくと、一見ギャグのようなモンスターが出てきます。ジャンバットの森ですでにおなじみになったナイトフロッグを引き連れた蛙の王子様ならぬ、キングフロッグです。頭に王冠を乗せているところが王様で、武器は剣を使います。近づけば剣を振り回し、遠ければラージカッターでダメージを喰らわせられますが、キング、と言うには少々役不足。船着き場の手前に橋があって、そこを渡るととたんに出現するモンスターなのですが、お供の蛙共々、HPの高いことを除けばそれほど苦戦する相手ではありません。
船着き場には宿屋もついているのでセーブしておきます。船乗りに声をかけると、「前にお髭の精霊僧様を乗せて以来だ」と言っています。もしやそれは、行方不明の父ちゃんでは?(取扱説明書のキャラクター紹介のページではバートさんは髭を生やしていました)
船倉を一回りしてくると、船はもう次なる目的地に着いています。セルトランドは3つの王国に分かれた島で、中央にあるレノス湖を介して行き来します。この船着き場は、レノス湖を行き交う定期船のものなのです。
地図を確認すると新しい地域はウエストアングルス。この船着き場のほかに、ララプールの町、ハリエルの町、ウィンドワードの森、タスクハザードと盛りだくさんなところです。まずは船着き場の宿屋でセーブして、頑張ってララプールの町を目指すとしましょう。